ヴィタリックがT-Mobileアカウント復活を報告、ハッキング騒動についても説明

電話番号でパスワードリセットされたか

自身のX(旧Twitter)アカウントがハッキング攻撃を受けていた、イーサリアム(Ethereum)の共同創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、携帯電話Tモバイル(T-Mobile)のアカウントを取り戻したようだ。ヴィタリックが、分散型ソーシャル・プロトコルのファーキャスター(Farcaster)提供の分散型SNSであるワープキャスト(Warpcast)にて9月12日投稿した。

投稿にてヴィタリックは、自身のT-Mobileのアカウントを取り戻したことを報告。今回のハッキングについて「SIMスワップ、つまり誰かが私の電話番号を乗っ取るためにT-モバイル自体をソーシャルエンジニアリングした」とヴィタリックは報告している。

なおソーシャルエンジニアリングとは、情報通信技術などを用いずにパスワードなどの情報を盗み出す手法のことだ。

またヴィタリックは「電話番号は、2要素認証(2FA)として使用されていなくても、ツイッター(X)アカウントをパスワードリセットするのに十分使える」と指摘。

ヴィタリックは、電話番号は認証において安全ではないという警告を以前より目にしていたが、電話番号でアカウントパスポートをリセットできることは知らなかったのだという。

またヴィタリックによれば、電話番号を追加した経緯は定かではないが、ツイッター・ブルー(twitter blue)のプレミアムXサブスクリプションにサインアップする際に、自分の電話番号を追加したのではないかと推測している。

ハッキング騒動について

ヴィタリックのXアカウントは9月10日、ハッキングを受けた。そしてハッカーはフィッシングリストをポスト。

ハッカーらによりヴィタリックのXから投稿されたのは、リンク先にウォレットを接続し、無料の記念デジタルコレクティブルを受け取るよう勧める内容だった。

これにより691,000ドル(約1.1億円)相当の暗号資産とNFTが盗まれる被害が出ていた。

関連ニュース

参考:Warpcast
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am・MARHARYTA-MARKO

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored