新プロジェクト推進へ
香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が、2000万ドル(約29億円)の資金調達の実施を9月11日発表した。
同ラウンドは、香港のベンチャーキャピタルであるCMCCグローバル(CMCC Global)が主導。同社はWeb3投資特化型のアジア初のVCファンドでり、運用資産額は5億ドル(約733.4億円)を超えるという。
その他の投資家として、キングスウェイ・キャピタル(Kingsway Capital)、リバティー・シティ・ベンチャーズ(Liberty City Ventures)、ゲーミファイ・ベンチャーズ(GameFi Ventures)のほか、アクシー・インフィニティ(AXS)親会社のスカイ・メイビス(Sky Mavis)の創設者であるアレクサンダー・ラーセン(Alwksande Laren)氏や最大手ブロックチェーンゲームギルドであるイールド・ギルド・ゲームズ(Yield Guild Games:YGG)の創設者であるギャビー・ディゾン(Gabby Dizon)氏などが参加。またアニモカブランズのエグゼクティブ・チェアマン兼共同設立者であるヤト・シウ(Yat Siu)氏もこのラウンドに参加している。
なお今回の資金調達は、アニモカブランズのメンバーシップNFTコレクションである「モカバース(Mocaverse)」の株式発行を通じて行われており、1:1ドル基準で投資家に対するユーティリティトークンのワラントが無償付与されている。ワラントとは、当該企業の株式を予め定められた価格で購入することができる権利。新株予約権証券ともいわれる。
発表によると調達資金の使途は、製品開発、Web3導入の促進、アニモカブランズの約450のWeb3企業やプロジェクトへの投資ポートフォリオのゲーム、文化、エンターテインメントのエコシステムを拡大するためのパートナーシップの確保など、「モカバース」プロジェクトの推進に使用されるという。
なお「モカバース」では、ユーザーが独自のデジタルIDであるモカID(Moca ID)を作成し、積極的な参加を通じてロイヤルティポイントを獲得し、そのポイントを使用できるとのこと。
モカIDは譲渡不可能なNFTコレクションであり、間もなくローンチが予定されている。
アニモカブランズは6月、三井物産と戦略的パートナーシップを締結。両社は主に日本国内におけるweb3の普及とイノベーションに寄与する新たなビジネス創出を目指すとのことであった。