ソニーネットワークコミュニケーションズとスターテイルラボが合弁会社設立へ
ソニーグループの事業会社ソニーネットワークコミュニケーションズとStartale Labs(スターテイルラボ)が、ブロックチェーンを共同開発するための新会社設立を目的とした合弁契約の締結を9月12日発表した。
新会社の名称は「Sony Network Communications Labs Pte. Ltd.」。シンガポール法人として9月中の設立を予定しているという。資本金は1,000,000シンガポールドル(約1.8億円)で、出資比率はソニーネットワークコミュニケーションズが90%、スターテイルラボが10%となる。
また新会社のチェアマンには、ソニーネットワークコミュニケーションズの代表取締役 執行役員社長であり、スターテイルラボの取締役でもある渡辺潤氏が就く。
発表によると新会社では、「急速に進化を続けているブロックチェーン技術の力を最大限に活用し、Web3キラーユースケースの創出に向けて、Web3時代を支えるグローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目指す」と述べられている。
ソニーネットワークコミュニケーションズとスターテイルラボは今年6月に資本提携を実施。これにより両社は、ソニーネットワークコミュニケーションズの通信事業やソリューションサービス事業などにおける知見や経験・実績とスターテイルラボのweb3領域における専門性を活かし、Web3時代を支えるグローバルインフラの確立を目指して本格的な業務連携の検討を進めていくと発表していた。
スターテイルラボは、Astar Foundation(アスター財団)やWeb3 Foundation(Web3財団)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社のCEOは、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」のファウンダー渡辺創太氏が務めている。
またソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーグループ内のアセットを活用した新規事業を推進する企業だ。なお同社は昨年4月にNFTに関する開発受託事業、コンサルティング事業を行うソニーネットワークコミュニケーションズ・シンガポール(Sony Network Communications Singapore)を設立している。
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参考:ソニーネットワークコミュニケーションズ
デザイン:一本寿和
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