デジタルアセット活用の恩恵受けられる社会実現目指す
暗号資産の税務会計ソリューションを提供するエアリアルパートナーズ(Aerial Partners)が、シリーズBラウンド ファーストクローズで約2.7億円の資金調達を実施したと9月4日発表した。
エアリアルパートナーズはこれまで注力してきた「会計・税務」の領域を軸に、より総合的なデータ管理を簡易に実現する「デジタルアセット活用のスタンダード」を構築していく取り組みを進めていく中で、今回、SBIインベストメント、ジェネシア・ベンチャーズ、double jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ:DJT)を引受先とした第三者割当増資を実施したという。
同社は今後、次の2点と提供サービスの強化を行うという。
1つめに2月に事業譲渡契約を締結したCOINJINJA運営のアプリ「コイン相場」と連動した個人向けサービスにおける連携だ。
「コイン相場」は世界各国の暗号資産取引所の価格チャート情報、時価総額ランキング、ニュースキュレーションを始め、ポートフォリオ管理やウォレット機能、レート計算、デモトレードなど暗号資産取引に必要な機能を網羅した暗号資産総合アプリだ。累計ダウンロード数は70万を超えるという。
エアリアルパートナーズは既存サービスと「コイン相場」を連携させ、Web3時代における、分散するすべてのデジタルアセットの取引・データ管理・レポーティングをつかさどる総合プラットフォームとなるサービスの提供を目指すことを2月に発表していた。
次に同社提供のWeb3事業者の経理サポートツール「Aerial Web3 Accounting(AWA)」の利用強化と、DJT提供の企業向けWeb3ビジネスソフトウェア「N Suite(エヌスイート)」との相互連携による業界内事業者の運営体制強化だ。
「N Suite」は、NFTの発行や暗号資産(仮想通貨)の送金などに必要なブロックチェーンの秘密鍵を、企業が安全かつ効率的に管理できるサービス。サービスの特徴として、クラウドでセキュアに保管した秘密鍵「N Cloud Key」を使ったウォレット「N Wallet」により、暗号資産の送金やNFT発行などの操作が実行可能となる。
また「N Wallet」は複数人で秘密鍵を共有して使用できるため、暗号資産の送金やNFT発行などの作業を属人化することなく、複数人で実施可能だ。
「Aerial Web3 Accounting(AWA)」では、デジタルアセット取引の原価・損益計算に加え、暗号資産を取り扱う事業者特有の経理業務をサポートする機能が内包されている。また、ウォレットアドレスの管理から仕訳データの作成までを自動で行う機能により、ブロックチェーンの仕組みが分からない方でも簡単に利用可能だ。
採用促進も
また同社は、「BtoBの会計コンサル」「BtoCプロダクトのPdM」「リードエンジニア」等、様々なポジションの採用を行うことも発表。採用ページに関しては随時アップデートしていくとのことだ。
この他にもエアリアルパートナーズは今後、採用に関連しての会社説明イベントや、各種サービス活用セミナーなど様々なイベントの実施を予定しているとのこと。
エアリアルパートナーズの代表取締役である沼澤健人氏は「時に向かい風が強い業界ではありますが、その裏では多くの事業者の努力の積み重ねにより、さらなる変革が加速していることを実感しています。エアリアルパートナーズは、今後も『価値革命を実現するインフラを提供する』というビジョンのもと、誰もがデジタルアセット活用の恩恵を受けられる社会の実現に貢献してまいります」とコメントしている。
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参考:エアリアルパートナーズ
デザイン:一本寿和
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