ソラナ(SOL)に初のユーロステーブルコイン導入、欧州規制準拠の「EUROe」

ソラナ(SOL)に初のユーロステーブルコインが導入

レイヤー1ブロックチェーンのSolana(ソラナ)上で初のユーロ(EUR)建てステーブルコインとなる「EUROe」が、同チェーン上に導入された。同ステーブルコイン発行元のMembrane Finance(メンブレンファイナンス)が8月23日発表した。

「EUROe」は企業向けに開発されたステーブルコインで、EU(欧州連合)の暗号資産(仮想通貨)市場規制法案(MiCA/マイカ)に準拠しているという。なお「EUROe」は、プライベートブロックチェーンや非ブロックチェーン環境上で電子マネーとしても利用が可能とのこと。

また「EUROe」は、常にユーロと1:1で償還が可能であり、準備金の管理はメンブレンファイナンスが行っているという。100%ユーロの現金と2%のCET1(Common Equity Tier 1:普通株式等Tier1)資本に裏付けられているとのことだ。なおCET1は、銀行の自己資本のうち、主に普通株式と過去の利益の蓄積である内部留保で構成される部分のこと。

なお今回ソラナ上に導入された「EUROe」は、ソラナのトークン規格であるSPLトークンとして発行されているとのことだ。

ちなみに「EUROe」はソラナの他に、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)で利用可能になっている。

なおソラナの上で展開しているDEX(分散型取引所)のOrca(オルカ)では既に、「EUROe」を取り扱っている(同じくソラナ上のDEXであるJupiterは現状非対応)。

また昨年11月にサークル(Circle)が、同社発行のユーロステーブルコイン「EUROC(Euro Coin)」を2023年前半にソラナ対応すると発表していたが、現状は対応できていない状況だ。

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参考:Membrane Finance
デザイン:一本寿和
images:iStocks/nevarpp

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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