クロスチェーンブリッジ「Stargate Finance」、コンセンシスのL2「Linea」のサポート開始

「Stargate Finance」がLineaのサポートを開始

クロスチェーンブリッジのDeFi(分散型金融)プロジェクト「スターゲートファイナンス(Stargate Finance)」が、米コンセンシス(Consensys)開発のイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「リネア(Linea)」のサポート開始を8月22日に発表した。

「スターゲートファイナンス」は、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」上に構築されたアプリケーション。ブロックチェーンを跨いだクロスチェーンの流動性を提供することで、複数のブロックチェーン間で資金の移動を可能にしている。

現在同プロジェクトのユーザーは、「レイヤーゼロ」が対応するブロックチェーンのうち12のチェーン間でトークンの転送が行える。なお「レイヤーゼロ」は現在25のチェーンに対応している。

今回「リネア」でサポートが開始されたのは、「スターゲートファイナンス」のネイティブおよびガバナンストークンであるSTGとイーサリアムのETHの2トークン。USDTなど他のトークン転送は行えない。

なお「スターゲートファイナンス」は8月5日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)が開発・提供するイーサリアムL2ブロックチェーン「ベース(Base)」のサポート開始を発表している。

「ベース」のサポート開始時は、USDC、ETH、STGのみのサポートであったが、現在ではアブラカダブラ(abracadabra)発行のMIMと、マーベリックプロトコル(Maverick Protocol)発行のMAVのサポートも行われている。

レイヤーゼロ(LayerZero)」を開発するレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)は今年1月、「プロトコルの重大な脆弱性があるという指摘を受けた。この脆弱性はスターゲートファイナンス」も影響を受ける可能性のあるものであるという。

これに対し、レイヤーゼロラボのCEOであるブライアン・ペレグリノ(Bryan Pellegrino)氏は「競合他社による非常に不誠実な投稿」や「人間としてできる最大限偏った書き方」と批判し、脆弱性を否定する声明を出している。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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