規制当局やパートナーからの報告受け
英国拠点の国際送金フィンテック企業であるチェックアウトドットコム(Checkout.com)が、大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)との提携を解除するようだ。経済紙フォーブス(Forbes)が8月18日報じた。
その報道内容は、チェックアウトドットコムがバイナンスに8月9日と11日に送った2通の書簡を引用したものだ。書簡の中でチェックアウトドットコムのCEOであるギョーム・プザ(Guillaume Pousaz)氏は、規制当局からの行動や命令についての報告およびパートナーからの問いあわせを理由に、バイナンスとの契約を解除したとの記載があるとのこと。
また11日に送られた書簡ではバイナンスのマネーロンダリング防止、制裁、コンプライアンス管理に関する追加的な懸念が挙げられており、8月17日に契約解除が発効すると述べられているとのことだ。
またチェックアウトドットコムの広報担当者はフォーブスの取材に対し、バイナンスとの契約終了を認めたという。
一方でバイナンスは、この契約解除に対して同意できず、法的措置を検討しているという。
またバイナンスはフォーブスに対し、規制当局及びパートナーとの信頼関係をより強固なものにしたいと語り、チェックアウトドットコムの提携解除がバイナンスのサービスに影響を与えることはないと強調したとのことだ。
なおチェックアウトドットコムは、2021年には単月で約20億ドルにもおよぶバイナンスの取引を処理したこともあったとのことだ。
バイナンスは8月、同社提供の決済サービス「バイナンスコネクト(Binance Connect)」が終了することが各社により報じられたばかりだ。 「バイナンスコネクト」は元々、「バイフィニティ(Bifinity)」として昨年3月にバイナンスが提供開始した決済サービスだ。このサービスは企業に対し、VISAやMastercardなどの主要な法定通貨の支払い方法を提供する他、50銘柄を超える暗号資産についてもサポートを行っていた。
バイフィニティにおいてバイナンスは、決済企業のペイセーフ(Paysafe)とチェックアウトドットコムと提携し、グローバル展開を目指すことが発表されていた。
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参考:フォーブス
デザイン:一本寿和
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