J2「ザスパクサツ群馬」がFiNANCiEでトークン追加発行、「ザスパ共創DAO」発足も

「ザスパクサツ群馬」がFiNANCiEでトークン追加発行

トークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」運営のフィナンシェが、サッカークラブ「ザスパクサツ群馬」による「ザスパ共創DAO」の発足と、同クラブのトークン追加発行および販売を8月2日発表した。

「ザスパクサツ群馬」はJ2所属のプロサッカークラブで、2021年6月に「FiNANCiE」にてコミュニティトークン「ザスパトークン」を発行していた。

今回同クラブが発足した「ザスパ共創DAO」では、「ザスパクサツ群馬」をハブとした地域交流の場づくりや、オール群馬プロジェクトをはじめとした様々な活動をしていくことで、群馬県が抱える人口減少や高齢化といった深刻な社会課題解決の一助になることを目指しているとのことだ。

トークン購入者の特典として、コミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや、保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供される。

「ザスパ共創DAO」においては、ファンディング収益の一部による選手獲得や選手の移籍が発生した際の移籍金の一部を使ってBuyback(トークン購入)を行っていく新たなトークン循環型モデルを構築する「Road to J1プロジェクト」が進められる。

またDAOメンバーと一緒にアイデアを出し合いながら、地域を盛り上げていく活動「オール群馬プロジェクト」や、リブランディングに伴い新たに誕生するマスコット「ザスパンダ」のキャラクター設定やグッズ制作などを考える「ザスパンダ育成委員会」、DAOメンバーと一緒にマーケティング活動を実施する「ザスパマーケティングチーム」といったプロジェクトが「ザスパ共創DAO」で実施されるとのことだ。

「ザスパクサツ群馬」のトークン追加販売は、8月2日15:00〜 9月29日21:00の期間にて実施される予定だ。

なお「FiNANCiE」で発行されているコミュニティトークンは金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

今回のトークン販売メニューは9つ用意されており、10,000pt~1,000,000ptで購入ができ、中には1000トークン以上保有者限定コースや法人向けコースもある。

それぞれのメニューによってトークンの獲得数が異なる他、購入者にはコミュニティへの参加と投票企画・抽選応募への参加の権利が付与される。

またその他にもメニューによっては、「MEMBERSHIP ステッカー」や「新マスコットキャラクター限定NFT」、「MEMBERSHIP Tシャツ」、「MEMBERSHIP トートバック」などが用意されている。

法人限定メニューには、ザスパ共創DAOパートナー権益やザスパオフィシャルパートナー権益が得られる「ザスパ共創DAOパートナー」や、「2024-25シーズンスペシャルマッチ配布Tシャツ広告」、「ザスパンダ委員会プロジェクトメインスポンサー」、「オール群馬プロジェクトメインスポンサー」も用意されている。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、ザスパクサツ群馬の代表取締役社長である赤堀洋氏より以下のコメントを得た。

この度、WEB3.0の新しい概念である「DAO」という仕組みにチャレンジすることになりました。 個人だけではなく、法人や自治体の皆様にも参加していただき、クラブの発展を目指して各種プロジェクトを立ち上げていく予定です。前例がない取り組みになりますので、試行錯誤しながら運用になると思いますが、ぜひ皆様と共創しながらクラブの発展を目指したいと思います。ご協力、よろしくお願いいたします。

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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