パンケーキスワップ(CAKE)、イーサリアムL2「zkSync Era」に展開

パンケーキスワップがzkSync Eraに展開

大手DEX(分散型取引所)パンケーキスワップ(PancakeSwap)の3つ目のバージョン「パンケーキスワップv3」が、zkSync Era(zkシンクエラ)上にローンチされた。パンケーキスワップが7月26日発表している。

「zkシンクエラ」は、「zkSync2.0(ジーケーシンク2.0)」として以前に開発されていたイーサリアムL2ネットワークだ。ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)活用の「ZK Rollup(ジーケーロールアップ)」採用により、レイヤー1であるイーサリアムのスケーリング向上とセキュリティ設計を継承している。

同ネットワークは今年3月にメインネットアルファ版がリリースされ、現在ではアービトラム(Arbitrum)とオプティミズム(Optimism)に続きL2ネットワークの中では3位のTVLとなっている。

パンケーキスワップは、これまでBNBチェーン、イーサリアム(Ethereum)メインネット、アプトス(Aptos)、ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)上にローンチされており、zkシンクエラはパンケーキスワップが利用できる4つ目のメインネットとなった。なおパンケーキスワップでは、リネア(Linea)のゴエリ(Goerli)テストネットにも対応している。

今回のzkシンクエラへの展開は、タスクのクリアにより記念NFTが獲得できる「トラバース・ザ・トレジャーアイランド(Traverse the Treasure Islands)」イベントの対象となるとのこと。同イベントは、web3クレデンシャルデータネットワーク「Galxe」にて開催されているとのことだ。

「パンケーキスワップv3」は、v2に比べてトレーダーの取引手数料が最大25倍低くなる他、リクイディティプロバイダー(流動性供給者:LP)は今までと同額の預金でも数倍の手数料が得られるという特徴を持つDEXだ。なお「パンケーキスワップv3」のTVL(総預かり資産額)は15.6億ドル(約2,165億円)となっており、DEXのTVLランキングでは3位となっている。

「パンケーキスワップv3」は、大手DEX「ユニスワップv3」にも採用されている取引手数料を変動値にする「Multiple Fee」を導入している。これにより、v2では0.25%の一律であった取引手数料が、V3では0.01%、0.05%、0.25%、1%の4つの異なる取引手数料になっている。

これら取引手数料は、ステーブルコインのように流動性プールに預けた後の価格変化が少ない資産に関しては0.01%の手数料に分類されている。反対に価格損失の可能性が高い資産や流動性の低い資産は、より高い取引手数料に対応するとのことだ。

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参考:パンケーキスワップ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/StephanieFrey・ablokhin

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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