セコイアキャピタルが暗号資産ファンドの規模縮小
暗号資産(仮想通貨)関連のベンチャーキャピタルのセコイアキャピタル(Sequoia Capital)が、暗号資産投資ファンドの規模を5億8500万ドル(約814億円)から2億ドル(約278.3億円)に縮小したようだ。ウォールストリートジャーナルが関係者の話として7月27日報じた。
報道によるとセコイアキャピタルは、他のベンチャーファンドに投資する、いわゆるエコシステムファンドも9億ドル(約1,252.7億円)から4億5000万ドル(約626.3億円)に減額したという。同社は3月、長引く不況に見舞われた市場環境を考慮しての削減であると、投資家らに説明し、今回の削減を発表したという。
同社はファンド規模を縮小することで、リミテッドパートナーと呼ばれる投資家から要求されるコミット資本の額を引き下げる狙いもあるようだ。
またセコイアキャピタルは、暗号資産業界の暴落により大手企業を支援する機会が一掃されたことで、新興企業を支援することに重点を置くという。
セコイアキャピタルは、2022年2月、5〜6億ドル(当時のレートで約570億円〜700億円)規模のWeb3特化ファンド「セコイア・クリプト・ファンド(The Sequoia Crypto Fund)」を立ち上げた。
セコイアキャピタルは2015年から株式とトークンの両方で暗号資産関連の企業に投資を行っており、投資先には、昨年11月に破綻した大手暗号資産取引所FTXをはじめ、ファイヤーブロックス(Fireblocks)、スタークウェアー(StarkWare)などがあった。
なおセコイアキャピタルは、FTXに1億5000万ドル(約208.7億円)の投資を行っており、FTX破綻後、同投資について投資家らに謝罪していたことがウォールストリートジャーナルによって報じられていた。
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参考:WSJ
デザイン:一本寿和
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