米コインデスクの買収交渉が大詰めか
ブロックチェーン投資家のマシュー・ローザック(Matthew Roszak)氏とピーター・ヴェッセネス(Peter Vessenes)氏が率いるグループが、米web3メディアのコインデスク(CoinDesk)の買収取引について大詰めを迎えていると、ウォールストリートジャーナルが関係者の話を引用して7月20日報じた。なおこの取引は1億2500万ドル(約175.9億円)の買収額で進められているようだ。
米コインデスクは現在、暗号資産(仮想通貨)に特化したベンチャーキャピタルのデジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group:DCG)が所有。同社はコインデスクを2016年に買収している。DCGは、今年初めに破産申請した暗号資産レンディング子会社のジェネシス・グローバル・キャピタル(Genesis Global Capital)をその破産から脱却させようとしている。そのためコインデスクの売却は、DCGの財務基盤を強化することになるだろう。
なおDCGは今月初めにジェネシスの最大の債権者である暗号資産取引所ジェミナイ(Gemini)からも訴えられている。
コインデスクとローザック氏の投資会社タリーキャピタル(Tally Capital)、そしてヴェッセネス氏のファミリーオフィス(富裕層一族を対象にした資産運用会社)は、ロイターのコメント要請には応じなかった。
関連ニュース
- CoinDesk JAPAN運営のN.Avenueに野村HDら資本参画、ZHD傘下から離脱も
- GenesisやCoindeskの親会社DCGの創業者、バリー・シルバート氏は何者か?
- 米web3メディアCoinDesk、事業売却を検討=CEO言及
- DCG子会社Foundry Digital、破産申請のマイニング企業Comupute Northの施設など取得
- リップルが暗号資産カストディ市場に参入、スイス「Metaco」を約344億円で買収
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Investor group nears $125 million deal for CoinDesk – WSJ
Reporting by Niket Nishant in Bengaluru; Editing by Devika Syamnath
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters