ライトニングラボがAI製品の開発用ツール公開
ビットコイン(Bitcoin)のライトニングネットワーク(Lightning Network:LN)を開発するライトニングラボ(Lightning Labs)が、ビットコインおよびLNによる支払い技術を組み込んだAIプロダクト開発ツール「ラングチェーンビットコイン(LangChainBitcoin)」を7月6日にリリースした。
「ラングチェーンビットコイン」の「LLM Agent BitcoinTools」利用によりAIプロダクトの開発者は、ビットコインオンチェーンおよびオフチェーンであるLNのビットコイン(BTC)残高の管理ができる他、ライトニングネットワークによるBTCの送受信、ライトニングノードとやり取りできるエージェントの作成等、直接BTCを操作できるAIプロダクトの開発が行えるという。
また「ラングチェーンビットコイン」に導入されているプロトコル標準「L402」により、開発したAIプロダクトの利用者は、利用料金をビットコインで適宜支払えるようにもなるとのことだ。
ちなみに「LLM Agent BitcoinTools」は、大規模言語モデル(LLM)を使用したAIの開発に利用される人気のライブラリ「ラングチェーン(LangChain)」をベースに開発されているという。LLMとは大量のテキストデータを使ってトレーニングされた自然言語処理ができるAIモデル。chatGPTのエンジンに利用される「GPT-3.5」などがその一例だ。
なおライトニングラボは「ラングチェーンビットコイン」の他にも「L402 bLIP」をリリースしている。「L402 bLIP」は、「L402」を採用した有料のAPIに対してLNを用いたビットコインでの支払いをサポートする仕様である。
ライトニングラボはブログのなかで「L402とラングチェーンビットコインを使用することで私たちはオープンなモデルにオープンな決済システムを使用してアクセスし、世界中のオープンなAPIのセットに接続することができます。最終的には、オープンソースが勝つでしょう。私たちは、人間とエージェントの両方にとって AI へのアクセスを向上させるツールの提供に取り組んでいます(一部略)」と述べている。
ライトニングネットワークはビットコインブロックチェーンのオフチェーン・スケーリングソリューション。ブロックチェーンの外で取引を行うオフチェーン取引により、BTCの決済速度の向上や少額決済(マイクロペイメント)、安価な送金手数料を実現する技術である。
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参考:ブログ
デザイン:一本寿和
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