Spiral Capital、ABCドリームベンチャーズ、野村HDが出資
国内web3メディア「CoinDesk JAPAN」運営のN.Avenue(エヌアベニュー)が、第三者割当増資および新経営体制の発足を7月3日発表した。
今回の第三者割当増資には、リード投資家のSpiral Capital(スパイラルキャピタル)の他、ABCドリームベンチャーズおよび野村ホールディングスが出資参加したとのことだ。
なお今までは、N.Avenueの代表取締役社長である神本侑季氏およびZホールディングスの100%子会社であるZコーポレーション設立の「Zファンド1号投資事業有限責任組合」が、N.Avenueの株主であったが、今回の割当増資により「Zファンド1号投資事業有限責任組合」は保有する全株式を売却したようだ。
なお神本氏は、マジョリティ(50%以上保有の)株主として引き続き経営を率いるとのことだ。
そのため新たな株主は、神本氏、Spiral Capital Japan Fund 2号投資事業有限責任組合、ABCドリームファンド 2号投資事業有限責任組合、野村ホールディングス株式会社となる。
またN.Avenueの新経営体制として取締役にBuzzFeed JapanのHead of Corporate, Legal Directorの阿部真弓氏、Spiral Capitalのシニアアソシエイト縣恵吾氏が、監査役にはストラテジーアドバイザーズの代表取締役CEOである藤田勉氏が就いている。
なおリード投資家のSpiral Capitalは、ライフネット生命保険の創業者であり、現在は香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業Animoca Brands(アニモカブランズ)の日本子会社Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)でCEO兼代表取締役を務める岩瀬大輔氏がマネージングパートナーとして所属しているVCファンドの運営企業。
またABCドリームベンチャーズは、朝日放送グループホールディングス100%出資企業で、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の運営及びその付帯業務を行っている。今後web3事業を研究開発していく上で、N.Avenueとの連携も視野にし、出資をしたとしている。
野村ホールディングスは、「今回の出資を機に金融とメディアという両社が有する価値を持ち寄ることで、デジタル・アセット市場の拡大・発展に向けた更なる連携が実現できるものと期待している」とコメントを出している。
関連ニュース
- 米国コインデスクが世界有数の暗号資産インデックスプロバイダーであるトレードブロックを買収
- 日本取引所グループがBOOSTRYに資本参加、セキュリティトークン事業推進で
- 【取材追記】野村と大和、SBIとSMBC設立の「大阪デジタルエクスチェンジ」へ資本参加
- 野村HDデジタル資産子会社レーザーデジタル、デジタル資産ポストトレードのエリジウム買収
- 野村HDの暗号資産ファンド、NEAR基盤のDeFiインフラ「Orderly Network」へ投資
参考:コインデスクジャパン
デザイン:一本寿和
images:iStoks/metamorworks