米ロビンフッド、SEC証券指摘の暗号資産を上場廃止検討か
米投資アプリ運営のロビンフッド(Robinhood)が、米証券取引委員会(SEC)によるバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)への提訴を受けて、暗号資産の提供について見直しを検討しているようだ。ロビンフッドの法務責任者であるダン・ギャラガー(Dan Gallagher)氏による証言としてブルームバーグが報じた。
米SECは海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスとコインベースに対し、未登録のブローカーであると5日と6日に2日続けて提訴を行った。両取引所への訴状では、それぞれが取り扱う複数の暗号資産(下記参照)が未登録の有価証券として指摘がされている。
報道によるとギャラガー氏は、SECによる暗号資産の証券指摘について「積極的に検討しており、取るべき行動があれば決定する」と6月6日に開かれたデジタル資産に焦点を当てた会合にて述べたとのことだ。
前述したバイナンスとコインベースに対して有価証券であるとSECが今回指摘した暗号資産は以下の通り。
バイナンス:BNB(ビルドアンドビルド:旧名バイナンスコイン)、BUSD(バイナンスUSドル)、SOL(ソラナ)、ADA(カルダノ/エイダ)、MATIC(ポリゴン)、FIL(ファイルコイン)、ATOM(コスモス)、SAND(サンドボックス)、MANA(ディセントラランド)、ALGO(アルゴランド)、AXS(アクシーインフィニティ)、COTI(コティ)
コインベース:CHZ(チリーズ)、FLOW(フロウ)、ICP(インターネットコンピューター)、NEAR(ニア)、VGX(ボイジャートークン)、DASH(ダッシュ)、NEXO(ネクソ)
なおロビンフッドでは現在、BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、DOGE(ドージコイン)、LTC(ライトコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、ETC(イーサリアムクラシック)、COMP(コンパウンド) 、MATIC(ポリゴン)、SOL(ソラナ)、SHIB(シバイヌ)、LINK(チェーンリンク)、UNI(ユニスワップ)、AVAX(アバランチ)、XLM(ステラルーメン)、ADA(カルダノ)、USDC(USD Coin)、AAVE(アーベ)、XTZ(テゾス)が取り扱われている。
そのため今回のSECの指摘に該当するロビンフッド取り扱いの暗号資産は、MATIC(ポリゴン)、SOL(ソラナ)、ADA(カルダノ)の3銘柄になると思われる。
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参考:ブルームバーグ
デザイン:一本寿和
images:Reuters