OKX、ビットコインベースの新トークン規格「BRC-30」提案。ステーキング可能に

OKXが新トークン規格「BRC-30」提案

海外暗号資産(仮想通貨)取引所のOKX(オーケーエックス)が、ビットコイン(Bitcoin)ネットワーク上で使用されるトークン規格「BRC-20」を拡張した新たなトークン規格「BRC-30」を6月1日に提案した。

「BRC-30」は「BRC-20」と同様にビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル「Ordinals(オーディナルズ)」を活用したトークン規格。ビットコインネットワーク上にファンジブルトークンを表現する「BRC-20」のこれまでの機能に、ステーキングメカニズムを導入したものである。

具体的にはビットコインや「BRC-20」トークンをステーキングすることで「BRC-30」トークンを受け取れるといった設計が可能になる。これにより現在流通している「BRC-20」トークンの利用用途を増やし、エコシステムへの参加促進を目的としているとのこと。

OKXは、同社提供の暗号資産ウォレットアプリケーション「OKX Wallet(オーケーエックスウォレット)」で「BRC-30」トークンのサポートを開始することを発表している。

OKXの最高イノベーション責任者ジェイソン・ラウ(Jason Lau)氏は「ビットコインとBRC-20トークンのステーキングを可能にするBRC-30規格を提案し先駆けることができて大変うれしく思います」と語っている。

「Ordinals」は今年1月に公開されたプロトコルで、人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するユガラボ(Yuga Labs)による「ビットコインパンクス(Bitcoin Punks)」など多くのプロジェクトで稼働している。

またミームコインの「ぺぺ(Pepe)」など「BRC-20」トークン市場も注目されており、市場全体で約4.75億ドル(約660億円)の時価総額となっている。また執筆時点で「BRC-20」トークンは24,677種類が発行されている(6/2 BRC-20.io調べ)。

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参考:OKX
デザイン:一本寿和

images:iStocks/your_photo

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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