Magicが約72億円を調達
企業向けweb3ウォレットソリューションWaaS(Wallet as a Service)提供のマジック(Magic)が、戦略的資金調達ラウンドにて5,200万ドル(約72億円)の資金調達を実施したことを5月31日発表した。
この調達ラウンドはPayPal Ventures(ペイパルベンチャーズ)主導のもと、チェルビック(Cherubic)、シンクロニー(Synchrony)、KX、ノースゾーン(Northzone)、ボルトキャピタル(Volt Capital)などの投資家が参加したという。また今回の調達を含む、これまでの合計調達額は8,000万ドル(約111億円)になるとのことだ。
今回の調達資金について、マジック共同創設者兼CEOのショーン・リー(Sean Li)氏は「調達した資金は機能の拡張とユースケースの拡大に充て、また欧州連合(EU)とアジア太平洋地域(APAC)内でより深い統合をすることが楽しみにしている」と発表にてコメントしている。
マジックは、開発者がサイトやアプリ内にマジックウォレットを統合することで、パスワードなしでユーザー認証を可能にするSDK(ソフトウェア開発キット)だ。現在マジックは、マテル(Mattel)やメイシーズ(Macy’s)、イミュータブル(Immutable)などといった小売やファッション、ゲーム分野の企業により利用されている。
またマジックではブラウザ拡張機能や秘密鍵のフレーズ、ダウンロードを必要としないwebベースのノンカストディアル(セルフカストディ)型ウォレットとして、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、オプティミズム(Optimism)といったブロックチェーンを現在サポートしている。
関連ニュース
- コインベースクラウド、企業向けAPI「Coinbase Wallet as a Service」をイーサリアム上にローンチ
- web3決済インフラのTransak、シリーズAで約28億円の資金調達。アニモカやSBIなど参加
- トレードワルツ、住友商事らから16.5億円の資金調達。累計56.5億円に
- ChatGPTのサム・アルトマン氏ら開発「Worldcoin」が約160億円の資金調達、Blockchain Capital主導で
- Web3インキュベーター「FLICKSHOT」が約7億円の資金調達、ファーストクローズで
参考:Magic
images:iStocks/BadBrother