バイナンス、BAYCやAZUKIを担保に「ETH」借り入れできる「Binance NFT Loan」提供開始へ

Binance NFTがBinance NFT Loan提供開始

バイナンス(Binance)運営のNFTマーケットプレイス「バイナンスNFT(Binance NFT)」が、ブルーチップNFT(取引量の多い優良NFT)を担保にできるNFTローン機能「バイナンスNFTローン(Binance NFT Loan)」の提供開始を5月25日発表した。なお同サービス利用には、本人確認が必要となる。

「バイナンスNFTローン」では、「BAYC(Bored Ape Yacht Club)」、「MAYC(Mutant Ape Yacht Club)」、「アズキ(AZUKI)」、「ドゥードゥルズ(Doodles)」といった4つのNFTコレクションを担保にして、暗号資産「イーサリアム(ETH)」を借り入れできる機能とのこと。

なおローンを利用するユーザーには、決まった返済スケジュールや期限は設けられていない。また同機能には清算保護や低金利といった特徴があるという。

「バイナンスNFTローン」を利用するユーザーは、ガス代(手数料)ゼロで「ETH」を即時借り入れできるとのこと。

なおローンできる額は、担保にするNFTの種類によって異なり、それぞれ担保比率(LTV:ローン・トゥー・バリュー)や清算閾値、「ETH」の供給上限が変化するとのことだ。

ここでいう担保比率とは、NFTの担保価値(NFTの最低価格)に対し、借入できる「ETH」の最大額の比率である。NFTの最低価格は、バイナンスのオラクルに基づいて計算され、分散型オラクルネットワーク「チェーンリンク(Chainlink)」とNFTプラットフォーム「オープンシー(OpenSea)」からの集計によって決定されるという。

そして担保にしたNFTの返却については、ユーザーが利息と清算手数料(該当する場合)を含むローンを全額返済することで、ユーザーのアカウントに戻されるとのこと。

なお「バイナンスNFTローン」は5月26日11時(UTC)から提供開始され、ローンチに伴いローンの金利を70%割引できるプロモーションが行われるという。サイトを確認したところ各対象NFTの金利が11.2%のところ、プロモーションにより3.36%となっている。

また今後「バイナンスNFTローン」では、借り入れ可能な暗号資産銘柄と、担保にできるNFTの種類を増やす予定とのことだ。

バイナンスNFTとは

「バイナンスNFT」は2021年にローンチしたNFTマーケットプレイス。「バイナンスNFT」では取引所「Binance.com」と同じアカウントシステムを採用しており、ユーザーは他の同社サービスと同様にマーケットプレイスを利用できる。

現在「バイナンスNFT」は、「BNBスマートチェーン(BSC)」、「イーサリアム(ETH)」、「ポリゴン(Polygon/MATIC)」、ビットコインNFT「オーディナルズ」に対応している。

関連ニュース

参考:BinanceBinance NFT Loan
images:iStocks/ustinroque・zirconicusso

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

Sponsored

イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2(L2)スケーリングソリューション「リネア(Linea)」が、同ネットワークをサポートするスイス拠点の非営利団体「リネアアソシエーション(Linea Association)」の設立と、2025年第1四半期にガバナンストークンLINEAの発行予定を11月13日発表した