FiNANCiEが「グレード特典」提供開始
フィナンシェトークン(FNCT)の保有数に応じて特典が付与される「グレード特典」の提供開始が5月17日発表された。フィナンシェトークンは、トークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」発行の独自トークンだ。
FNCTは、国内3例目のIEO案件として、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)提供の「Coincheck IEO」にて今年3月に販売実施された暗号資産だ。現在国内ではコインチェックでのみ取り扱われている。
今回、提供開始された「グレード特典」は、対象者がFiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイント「FiNANCiEポイント(pt)」を購入した際に、グレードに応じた還元が受けられる仕組みとのこと。なおFiNANCiEポイントは、1pt=1円で購入できるポイントだ。
「グレード特典」にて展開されるグレードは、FNCTの保有数に応じてS・A・B・Cの4つに分けられており、グレードは毎日更新されるとのこと。
なお「グレード特典」の計測対象となるFNCTは、FiNANCiEの専用ウォブサイト「FNCT.xyz」にて、FiNANCiEアカウントとウォレットが連携されているウォレットで保有するFNCTとのことだ。
また現時点では未実装の「FNCTステーキング」においてロックされるFNCTも計測対象となっている。
フィナンシェトークンはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で発行される暗号資産だが、「FiNANCiE」上での利用やステーキング、ガバナンスに関するFNCTはポリゴン(Polygon)ブロックチェーン上にブリッジされたトークンが利用される。このことから、イーサリアムとポリゴン上のFNCTが「グレード特典」の計測対象になるとのことだ。
具体的には、Sグレードの条件はFNCT保有数上位約1%が対象者で、特典は常時2%のポイントバック。Aグレードの条件はグレードSを除くFNCT保有数上位約5%までが対象者で、特典は常時1%のポイントバック。Bグレードの条件はグレードS・Aを除くFNCT保有数上位約10%までが対象者で、特典は常時0.5%のポイントバック。Cグレードの条件はグレードS~Bに当てはまらないユーザーが対象で、特典については用意されていない。
なお注意事項には次の4つが挙げられている。
1.グレードAおよびBの条件である保有数の基準は、毎回変動する。
2.グレードの更新は、1日1回任意のタイミングにて計測し反映される。
3.グレードの更新タイミングは、予告なく変動する場合がある。
4.コミュニティトークンホールディングの報酬のうち、ユーザーのウォレットに移動させていないFNCTは計測対象外。
なお「グレード特典」には今後まざまな特典が追加されていく予定とのことだ。
FiNANCiEは「グレード特典」の提供開始について、「FiNANCiEで活動するコミュニティへの参加促進および活動の活性化を促していきたい」と発表にて説明している。
フィナンシェトークン(FNCT)とは
フィナンシェトークンは「FiNANCiE」を活用するスポーツクラブやクリエイターのコミュニティを活性化するサポーターへ更なるメリットを提供することを目的に設計・開発されたプラットフォームトークンだ。「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長する為のインセンティブとしての活用が想定されている。
コインチェック提供の「Coincheck IEO」にて販売が実施されたFNCTだが、申込金額は200億円を突破し、倍率18.78倍で約10億円相当のFNCTが販売された。なお販売されたFNCTは、総発行枚数の13%となる26億枚。販売価格は1FNCT=0.41円となっていた。海外暗号資産取引所ではMEXCに上場している。
また「FiNANCiE」では、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどが「FiNANCiE」内で発行する暗号資産ではないCT(コミュニティトークン)の発行も行われている。
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