Optimismの「Bedrock」アップグレードが6月7日に実施へ
「オプティミズム(Optimism)」初の大型アップグレードとなる「Bedrock(ベッドロック)」のメインネットでの実施時期が、日本時間6月7日午前1時に決定した。「オプティミズム」が5月16日に公式Twitterから発表している。
なお「オプティミズム」は、イーサリアム(Ethereum)のL2(レイヤー2)スケーリングソリューションである。
「Bedrock」は、オプティミズム財団(Optimism Foundation)が今年2月に提案したアップグレードだ。提案当初は3月16日に実施が提案されていたが、コミュニティのアップグレードの承認の条件に提示されたいくつかの条件を満たすために2か月以上の期間が必要となり、その結果6月7日の実施予定となった。
2月に投稿された提案によると、「Bedrock」は「オプティミズム」の初のアップグレードであり、多くの変更が含まれている。主には「オプティミズム」のセキュリティを向上させ、ブリッジの効率を上げることや、仕組みの複雑さを小さくすることが目的となっている。
具体的にはブロックの生成タイミングの変更や、L1へのデータ送信のコストダウン、入金に必要な時間の短縮などが行われる。
その他にも、これまでイーサリアムに実装されていながらも「オプティミズム」に導入されていなかった、手数料に関する改善案「EIP-1559」やチェーンの再編成などの機能も今回の「Bedrock」にて実装される予定だ。これにより「オプティミズム」はイーサリアムと同じ設計に近づくとのことだ。
なお「Bedrock」の実施はハードフォークを伴うものであり、開始してから完了するまでに2~4時間ほど必要であるという。またアップグレード中はネットワークがダウンタイムとなり、取引や入出金が利用できなくなるとのこと。またノードを立てているユーザーは「Bedrock」実装後用の新しいノードを立ち上げる必要があることにも注意が必要だ。
「オプティミズム」はロールアップ技術のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)」が採用されているイーサリアム(Ethereum)のL2ネットワーク。ロールアップは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションである。
「オプティミスティックロールアップ」は、計算とステート保存をオフチェーンに移動させることで、スケーリングの問題を解決する手法をとっている。トランザクションを外部で実行した上で、トランザクションデータをメインネットに投稿している。
なおオプティミズムではガバナンストークンOPが発行されており、今年5月31日にエアドロップが実施されている。
🚨The official date of OP Mainnet’s upgrade to Bedrock has been set: June 6, 2023 at 16:00 UTC!
— Optimism (✨🔴_🔴✨) (@optimismFND) May 15, 2023
The upgrade will require 2-4 hours of downtime for OP Mainnet.
Visit Mission Control for full details on what to expect:https://t.co/o6UjKZaVKy
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参考:OP
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