MakerDAO創業者、「DAI」と「MKR」のアップグレード提案

MakerDAO創業者が「DAI」と「MKR」のアップグレードを提案

大手DeFi(分散型金融)プロトコル「メイカー(Maker)」を管理する分散型自律組織MakerDAO(メイカーダオ)において、創業者のルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏が同プロトコル発行のステーブルコイン「Dai(DAI)」およびMakerDAOのガバナンストークン「Maker(MKR)」のアップグレード提案を5月11日に行った。

今回提案された新たなステーブルコインおよびガバナンストークンは、これまで利用されてきた「DAI」と「MKR」をラップしたトークンになるとのこと。両トークンは、いつでもラップを解除して元に戻すことができるという。また「DAI」と「MKR」は廃止されることはなく、今後も使用および保持できるとのこと。

提案によると現在の両トークンはコンセプトが一貫しておらず、別々のブランドとして存在していることが問題であるという。今回のアップグレードでは、その問題解決を目指すのが目的だという。

新トークンの名前などの詳細は、今後公開される予定とのことだ。

なお今回の提案は、「MakerDAO」の「エンドゲームプラン(Endgame Plan)」を5段階に分けたうちの第1段階目となっている

「エンドゲームプラン」は、メイカーの政府からの検閲耐性と個別プロジェクトの推進力強化を狙う、プロジェクトの大規模な改革案である。

過去にベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は「エンドゲームプラン」について、大規模な変更の実装に対して実行が速すぎる点を指摘し、慎重に評価したいと意見を表明するなど、反対の声を上げている。

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参考:MakerDAO
デザイン:一本寿和
images:iStocks/jixiediyigan

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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