「DigiDaigaku」のリミットブレイク、NFT用の新トークン規格「ERC721-C/ERC1155-C」発表

NFT用の新しいトークン規格「ERC721-C/ERC1155-C」

NFTコレクション「DigiDaigaku」などを製作するリミットブレイク​(Limit Break)が、NFT用の新しいトークン規格「ERC721-C」と「ERC1155-C」を5月10日に発表した。

これらのトークン規格は、EVM互換チェーンで利用できる規格であり、NFTを製作するクリエイターが正確かつ確実に二次販売時のロイヤリティを得られるようにするものだ。

具体的には、トークン自体のスマートコントラクト内にウォレット間の転送に一定の制限をつける実装をすることで、ロイヤリティの支払いを回避するような取引などを阻止している。

現在NFTのほとんどは「ERC-721」か「ERC-1155」のトークン規格に従って作成されている。しかしこれらのトークン規格には二次流通でロイヤリティを発生させる機能が標準で搭載されておらず、NFTマーケットプレイスなどが独自にロイヤリティ機能を開発、導入することが一般的だ。そのためマーケットプレイスによってロイヤリティの実装方法が異なり、混乱が生じているという現状だ。

このロイヤリティの実装方法を統一するため、ロイヤリティに関する共通規格「EIP-2981」も開発されたが、強制力はなくマーケットプレイスが独自にロイヤリティの設定を変更したり、ロイヤリティを払わなくて済むような取引方法をとることができた。

今回発表された「ERC721-C」と「ERC1155-C」を採用したトークンではこういった心配がなく、作成もこれまでのNFTの作成と大きな変化がないことから注目を集めている。

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参考:リミットブレイク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
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