Libraから3社が離脱を検討か、米下院金融委員会がLibraを継続的に監視、バイナンスのKYC情報流出疑惑で一部データが委託業者のものと一致などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

Libraから3社が離脱を検討か

・FacebookのLibraプロジェクトの一部の27社中3社が、Libra Associationから脱退を検討していることがFinancial Timesの報道で明らかになった

・3社のうち2社は世界中で議論されている「規制」の問題、もう1社はLibra Associationに参加することによるコンプライアンスの問題で脱退を検討しているようだ

・なおこの報道で具体的な社名などは明かされていない

米下院金融委員会がLibraを継続的に監視、議論していくことを明らかに

・米下院金融委員会は引き続き、Facebookが提案する暗号通貨とデジタルウォレットの継続的なレビューの実施をしていくことを、23日に発表した

・それに伴い、ムニューシン財務長官や消費者金融保護局(CFPB)のクレイニンガー局長、連邦住宅金融局(FHFA)のカラブリア局長、米連邦準備理事会(FRB)のクオールズ副議長などの政府幹部や規制担当者を議会証言に呼び議論を重ねていくようだ

・マキシン・ウォーターズ氏が率いる6人の米国議会議員のグループは、数日以内にLibraプロジェクトについて議論するために、協会の本部であるスイスを訪問する予定だ

バイナンスのKYC情報流出疑惑でそのデータの一部が委託業者のものと一致、また被害者へBinance VIPメンバーシップを提供することを発表

・Binanceが、8月7日に発生したKYC情報流出被害について最新情報を更新した

・流出したKYCデータが、外部の委託業者によって処理されたデータの一部と一致をしたことを発表

・外部委託業者とは、2017年12月上旬から2018年2月下旬に数回契約を交わしたとのこと

・流出被害についての調査は、今後も引き続き行うとしている

・また、Binanceは被害者に対して、優先取引手数料、サポートなどの優遇措置が受けられる、「Binance生涯VIPメンバーシップ」を提供することも発表した

PolkadotがKusamaNetworkをローンチ

・Polkadotが23日に実験的なブロックチェーンである「KusamaNetwork」をローンチした

・KusamaNetworkはガバナンス、ステーキング、シャーディングなど、さまざまな最先端テクノロジーが「実際の」経済状況下でどのように機能するかを理解するのに役立つように設計された、初期の未監査で完全に実験的な試作前のトライアルネットワーク

・カナリアローンチとして、Kusama NetworkはコンセンサスアルゴリズムをPoAを選択。Web3 Foundationがトランザクションを管理する形となる

・ガバナンスは三院制「一般投票室、評議会、技術委員会」をとる。この中で最も強力なのは一般投票室で、KusamaNetworkの全ての法律の変更に一般投票室の承認が必要となる

NEC、IDB Lab、ビットコインアルゼンチンがブロックチェーンの技術を活用したデジタルIDシステムの開発に関する覚書を締結

・NECの海外現地法人であるNECアルゼンチンとCivil Association DECODES(NGO Bitcoin Argentina)、米州開発銀行グループのイノベーション研究所であるIDB Labが、ブロックチェーン技術を活用したデジタルIDの開発プロジェクトに関する覚書を締結したことを発表

・同プロジェクトについては、ブエノスアイレス市の住民に携帯可能で安全かつ透明性が高い自己証明型のデジタルIDを提供することによって、質の高い製品やサービスへのアクセスを向上し、経済的脆弱性を改善することを目指しているとのこと

・このプロジェクトは4年間に渡り実施されるとのことで、初めに貧困街として知られるビジャ31地区へ導入し、その後ブエノスアイレスの他の2つの貧困地区に拡大される予定とのこと

 

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(images:iStock / artsstock)

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あたらしい経済 編集部

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これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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