日本発ビンテージ・ビットコインNFT、マジックエデンで公開
ビットコインNFTとして話題のオーディナルズ(Ordinals)を活用した、日本発のNFTコレクション「Badger Capsule」が公開された。Diamond Handsやビットコイナー反省会を主催する東晃慈氏が4月7日発表した。
このコレクションは、すでにマジックエデン(Magic Eden)上でもリストされており、一部の作品はビットコインで購入できるようになっている。NFTマーケットプレイスのマジックエデンは、3月22日にオーディナルズ対応のマーケットプレイスをローンチしていた。
今回発表された「Badger Capsule」は、元々NFTの黎明期に活躍した日本のアーティストたちを中心に、2021年に作られた記念コレクションだ。国内の複数のクリエイターや業界インフルエンサー、有識者らによる、暗号資産業界内のネタを題材にしたユニークな作品となっている。
なお、今回のBadger CapsuleはいわゆるビンテージNFTのOrdinals化、フルオンチェーン化の第一弾の試みであり、今後、東氏らが過去に取り組んできたMemorychainなどのコレクションのオンチェーン化にも取り組む予定だという。
ビットコインNFT「オーディナルズ」とは?
オーディナルズは、ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル。2021年11月のアップグレードにて実装された「タップルート(Taproot)」が利用されている。
イーサリアムやポリゴンで発行(ミント)される一般的なNFTとの違いとして、NFTの画像データがブロックチェーン上に保存されていることが特徴の一つだ(イーサリアム/ポリゴンでもフルオンチェーンのものは除く)。
なおオーディナルズ・プロジェクトが進めるビットコインNFT、またの名称「Inscriptions」は、共通規格として正式にビットコインコミュニティから支持されているわけではない。
なお今年2月には人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するユガラボ(Yuga Labs)が、この仕組みを利用して発行した「ビットコインパンクス(Bitcoin Punks)」が9.5BTC(約2700万円)で取引されている。またユガラボは3月に、オーディナルズによるジェネレイティブアートコレクション「トゥエルブフォールド(TwelveFold)」のオークションを実施。288点のビットコインNFTが出品されたが、わずか24時間で約735BTC(約22.4億円)を集めた。
なおオーディナルズをいち早くサポートしたマジックエデンでは、現在「Xverse、Unisat、Hiro」の3つのウォレットに対応している。またマジックエデンでは対応のコレクションの2次販売のみがサポートされているが、今後はビットコインNFTを作成できるツールの提供も検討しているようだ。