Dfinity財団、ICPでビットコインのツイン「ckBTC」発行

ICPでckBTC発行

分散型クラウドサービス「インターネットコンピューター(ICP:Internet Computer Protocol)」上に、ビットコインと1:1で担保されたネイティブトークン「チェーンキービットコイン(ckBTC:Chain-Key Bitcoin)」が、全ての「ICP」ユーザーに向けてローンチされた。

「ICP」開発を主導するスイス拠点の非営利団体ディフィニティ財団(Dfinity Foundation)が4月3日に発表した。

ディフィニティ財団によると「ckBTC」は、ICP上でビットコインのツイン(双子)のように機能し、高速で低料金かつ暗号学的に安全に利用できるトークンとのこと。また完全にオンチェーンでビットコインのトランザクションを作成できるという。

「ckBTC」はビットコインネットワークの統合に基づいて発行されるトークンであり、キャニスター(決済用スマートコントラクト)を介して誰でも検証可能な状態で発行と償還が行えるとのこと。

キャニスターを介するため中央集権的な仲介者は必要がなく、既存の多くのブリッジプロトコルのようにカストディアンの影響を受けて償還できなくなるというリスクがないとのこと。

また仲介者を介する必要がないことにより、ハッキングのリスクも抑えられているとのことだ。

なお「ckBTC」はすでにサポートされており、ICP上の多くのDeFiですでに利用可能だ。

「ICP」は2022年12月にビットコインネットワークを統合しており、ICP上のキャニスターがネイティブにビットコインを保持・送受信できるようになっていた。

しかし「ICP」では、ビットコインネットワークのスケーリング問題により、送金が遅く手数料として60ドルほど請求されることもあったとのことだ。

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参考:DFINITY
デザイン:一本寿和
images:iStocks/your_photo

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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