米アマゾンがNFTマーケットプレイス提供を計画か、開発は最終フェーズ=報道

アマゾンがNFTマーケットプレイス提供を計画か

米アマゾン(Amazon)が、NFTマーケットプレイス立ち上げを計画しているようだ。情報筋の話と機密文書をまとめる形で暗号資産(仮想通貨)メディア「ブロックワークス(Blockworks)」が4月1日報じた。

報道によるとアマゾンはNFTマーケットプレイス立ち上げの最終段階に入っており、「ビープル(Beeple)」や「パジーペンギンズ(Pudgy Penguins)」などの人気NFTアーティストのコレクションを取り上げる予定だという。

また情報筋によれば、同プラットフォームは早ければ2022年第4四半期にお披露目となるはずだったが、何度も延期されて今に至るとのこと。

またこのNFTマーケットプレイスは、アマゾンが管理するプライベートチェーン上で実行されるという。ユーザーはガス代無料で利用できるが、読み取り専用での利用となるためNFTクリエイター向けの機能は限定されるとのこと。

なおアマゾンのプライベートチェーン以外に展開するマルチチェーン機能については、NFTマーケットプレイスのローンチ時には搭載されないというが、将来的には実装される可能性もあるようだ。

複数のweb3企業とも提携

またアマゾンはNFTマーケットプレイスローンチに向け、香港の「アーティファクト・ラボ(Artifact Labs)」やNFTコレクター集団「プルーフコレクティブル(Proof Collective)」、オランダのデジタルファッションハウス「ザ・ファブリカント(The Fabricant)」などのweb3企業とも提携しているとのこと。

またアマゾン傘下のストリーミングサービス「ツイッチ(Twitch)」もアマゾンのNFT事業のプロモーションで連携しているという。

また複数の情報筋によれば、アマゾンはパートナー企業向けにプレミアムDiscordメンバーシップをサポートする予定とのことだ。アマゾンと提携するブランドは、独占的なDiscordコミュニティの会員となり、ユーザーへNFTを売り込む機会を得るという。

なおアマゾンは、7月22日と23日に予定されているアマゾンプライムデーにて、デジタルコレクタブルを大きく宣伝することを計画しているようだ。

アマゾンのデジタル資産事業

アマゾンは1月、今年4月のデジタル資産事業開始を目指し開発を進めていることが同メディアにて報道されていた。

その報道の際に、新事業はブロックチェーンゲームもしくはそれに関連したNFTのアプリケーションになると伝えられ、具体的な例としては、ユーザーが無料でNFTを獲得できるブロックチェーンゲームの提供などが挙げられていた。

またアマゾンのNFTマーケットプレイスについては、4月24日に公開予定だとweb3メディア「ザ・ビッグホエール(The Big Whale)」が3月報じた。ローンチ時には約15個のNFTコレクションが購入可能になるとも伝えられている。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/FinkAvenue

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した