アート分割投資のフリーポート、ウォーホル作品を証券トークンに

ウォーホル氏の名画をトークン活用で分割所有

美術品分割投資プラットフォームのフリーポート(Freeport)が、間もなくアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)氏の作品4点をセキュリティトークン(ST/デジタル証券)として提供すると発表した。

フリーポートはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で発行するSTの形で美術品の株式を分有するという。このプラットフォームの最初のコレクションとして、ウォーホル氏の版画4点をトークン化するとのこと。なおフリーポートは同コレクションのプラットフォームの立ち上げに先立ち、米証券取引委員会(SEC)による規制A審査を完了したことも発表している。

今回のローンチコレクションの4点は、アートコレクターであり、ウォーホル氏の初代ミューズ(デザイナーにインスピレーションを与える存在)でもあるジェーン・ホルザー(Jane Holzer)氏より「一部譲り受けた」ものだという。

対象となる4作品は「マリリン(Marilyn)」(1967年)、「ダブルミッキー(Double Mickey)」(1981年)、「ミック・ジャガー(Mick Jagger)」(1975年)、「理由なき反抗(ジェームス・ディーン)(Rebel Without a Cause [James Dean])」(1985年)で、各作品は10,000株で構成され、1人あたり10株から購入が可能だ。

コレクションは5月に発売される予定で、すでにウェイティングリストが準備されている。なおウェイティングリストのメンバーは、一般提供に先立ってアクセスが可能とのことだ。

コレクションのウェブサイトによるとトークン化された各ロットの販売開始価格は、250ドル(約33,271円)~860ドル(約11万4,453円)だ。

フリーポートのCEO兼共同創業者であるコリン・ジョンソン(Colin Johnson)氏は、「より多くの価値がオンチェーンに移行するにつれ、分数化された美術品は、若く、財政的な自由度の低い投資家層からより求められている。私たちのプラットフォームは、単に美術品の株をセキュリティトークンに分数化するだけにとどまらず、美術品中心のコミュニティを形成し、完全没入型のインタラクティブなプラットフォームを構築し、分数化された美術品を取り巻く所有体験を再定義している」とコメントしている。

ウォーホル作品のトークン化

ウォーホル氏の作品は過去にもトークン化されている。

昨年11月にはスイスのデジタル銀行シグナム(Sygnum)と、アート投資企業アルテムンディ(Artemundi)が提携し、ウォーホル氏のアートワーク『Four Marilyns(Reverseal):フォーマリリン(反転シリーズ)』のセキュリティトークン化を行っていた。

関連ニュース

参考:プレスリリースフリーポート
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artsstock・scanrail

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored