NECがアニモカブランズおよびグリフィンと協業
NEC(日本電気)が、アニモカブランズ(Animoca Brands)およびグリフィンホールディングス(Gryfyn Holdings)と協業することを3月30日発表した。
発表によるとこの協業は、ゲームをはじめ、コンテンツ(IP)等エンターテインメントを起点としたweb3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的としたものであるとのこと。3社はこれを共同して推進することに合意し、28日にMoU(覚書)を締結したとのこと。
アニモカブランズは、香港を拠点にブロックチェーンゲーム開発やNFTおよびメタバース分野への投資を行うユニコーン企業。またグリフィンはカストディアル(第三者管理型)ウォレットを提供する企業。
なおグリフィンは、香港とシンガポールでライセンス取得している暗号資産(仮想通貨)カストディアンのヘックストラスト(Hex Trust)とアニモカブランズによるジョイントベンチャーだ。グリフィンは先日21日に設立されたばかりである。同社のCEOには、アニモカブランズの共同COOである アーノルド・コンセプシオン(Arnoldo Concepción)氏が就任している。
発表によると今回の協業の内容は、「アニモカブランズとグリフィンが展開しているGryfynサービスに関するソフトウェア・技術等の提供」、「NECが保有するデジタルウォレットに関連するソフトウェア・技術などの提供」、「日本におけるNEC、アニモカブランズおよびグリフィンのアクセラレータープログラムの協業」とのことだ。
この協業により、これまでエンターテインメントを中心に展開しているGryfynサービスと、NECが保有する生体認証技術をはじめ、デジタルウォレットに関連するソフトウェア、技術を掛け合わせる事により、ゲームをはじめコンテンツ(IP)などのエンターテインメントを起点とした、トラストなweb3社会の実現及び市場の創出・拡大を目指すとNECは説明している。
なおアクセラレータープログラムについては、スタートアップ企業からweb3領域のビジネスアイデアを募集し、NEC、アニモカブランズとグリフィンのエコシステムに融合し、共同で事業化を検討するという。提供開始時期については、今後発表するとのことだ。
なおNECは昨年12月、web3ビジネスの共創を目的とする「web3コミュニティ」を開設し、共創パートナー企業を募集開始していた。
その際の発表によると、NECと共創パートナー企業は「web3コミュニティ」を通して、生体認証技術を活用した「ヒトの感性や価値観をデジタル化し新たな価値を創造」、メタバースやNFTにおける「デジタル・アイデンティティを活用した、新たな価値創造」、秘密計算技術やブロックチェーンを活用した「信頼性のあるデータ流通で持続可能な新たな価値創造」といったテーマで、ユースケースを創出するとしていた。
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参考:アニモカ
デザイン:一本寿和
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