メタマスクがEIP-4361に対応、webサイトへのログインが安全に

メタマスクがEIP-4361に対応

web3ウォレットのメタマスク(MetaMask)が、ウェブサイト上での暗号資産(仮想通貨)取引をより安全にするため、ユーザー認証規格「EIP-4361」に対応したことを3月24日に発表した。

「EIP-4361」は、ウェブサイト上でのweb3ウォレットを利用したログインを行う際に、誤ってフィッシング攻撃を受けることを防止するための標準化された規格である。

一般的にweb3ウォレットでdApps(分散型アプリケーション)に署名してサインインする際、ユーザーは使用しているウォレットの秘密鍵を用いて署名することで、dAppsに対してウォレットを所有していることを証明する。

しかしこの形式のサインインには、ドメインが別のドメインになりすまし、ユーザーに署名させることで署名を利用したメッセージを取得し、他のwebサイトに勝手にサインインすることで、個人情報を盗み見ることができるという脆弱性が指摘されていた。

なお「EIP-4361」の実装は、セキュリティインフラを開発するSpruceIDとの提携により行われたことがメタマスクの公式ツイッターにて明かされている。

ちなみに今年2月にソラナ(Solana)ブロックチェーンの暗号資産(仮想通貨)ウォレットとして知られる「ファントム(Phantom)」が、「EIP-4361」を含む複数のユーザー認証規格に対応している。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Nastco・dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【3/7話題】トランプが「戦略的ビットコイン準備金」設立の大統領令、自民党web3WGが分離課税を目指す改正案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

トランプ大統領、押収した暗号資産で国家準備金設立などの大統領令発表予定か=報道

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、3月7日に米ホワイトハウスで開催される初の暗号資産(仮想通貨)サミットにて、押収した暗号資産の売却を停止し国家準備金の設立に充てる等、暗号資産関連の複数の大統領令を発表する可能性があるようだ