FNCTのステーキングが4月3日から開始
暗号資産フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングが4月3日より提供される予定だ。FNCT発行元のフィナンシェが3月17日発表した。
発表によるとステーキング利用者への報酬配布については、報酬プールの5%を毎月ステーキング報酬として対象者に分配するとのこと。
なお開始時の報酬プール額は1億FNCTだという。そのため初月の報酬総額は500万FNCTになるとみられている。
初回の報酬付与については、4月4日が予定されており、それ以降毎日報酬が付与されるとのことだ。
なおFNCTステーキング利用にあたっての手数料は無料だ。ただし報酬として受け取ったFNCTを暗号資産ウォレットへ移動する際には、ガス代としてMATIC(Polygon)やETH(Ethereum)が必要になるとのことだ。
ステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれる「データの検証・承認を行う処理主体」が、暗号資産の生成やブロックチェーンの安定稼働を支える対価として暗号資産を受け取れる仕組みである。なおステーキングは、コンセンサスアルゴリズムの「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用するブロックチェーンで実行が可能となっている。コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産のブロックを追加する際の合意形成のアルゴリズムである。
発表によるとフィナンシェでは、同社が運営するトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」で発行・利用されるCT(コミュニティトークン)の透明性や価値を担保するために定期的にブロックチェーン上に取引履歴を記録しているという。
今回開始するFNCTステーキングでは、バリデーターがこの取引履歴の記録を行うとのこと。ユーザーは信用するバリデーターを選び、保有するFNCTをバリデーターへロックすることでステーキングに参加し、選んだバリデーターが取引履歴を記録したとき、報酬が獲得できるようになっている。
なおサービス開始時のバリデーターはフィナンシェのみとのことだが、今後はFNCTのトークンエコノミーを成長させるマーケティングパートナーをバリデーターとして選定するとのことだ。
FNCTとは
FNCTは国内3例目のIEO案件として、コインチェック提供の「Coincheck IEO」にて先日、販売を実施。申込金額は200億円を突破し、倍率18.78倍で約10億円相当のFNCTが販売された。
FNCTは「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとしての活用されるプラットフォームトークンとしての役割を持つ。なお「FiNANCiE」では、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどが「FiNANCiE」内で発行する暗号資産ではないCT(コミュニティトークン)の発行も行われている。
FNCTはイーサリアムブロックチェーン上で発行される暗号資産だが、「FiNANCiE」上での利用やステーキングやガバナンスに関するFNCTはポリゴンブロックチェーン上にブリッジされたトークンが利用されるとのことだ。
なおフィナンシェは今回のFNCTステーキングの他に、「コミュニティトークンホールディング」と呼ばれるインセンティブプログラムを16日より開始している。
「コミュニティトークンホールディング」では、「FiNANCiE」内で活動する各コミュニティが発行する「CT」をホールド(長期保有)しながら、コミュニティ活性化に貢献したサポーターに対して、「FNCT」が支払われるとのことだ。
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