FiNANCiE、コミュニティ貢献でフィナンシェトークン(FNCT)付与する報酬制度を提供へ

フィナンシェが「コミュニティトークンホールディング」提供へ

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」提供のフィナンシェが、「コミュニティトークンホールディング」の提供予定を3月15日発表した。3月16日より提供開始されるとのこと。

発表によると「コミュニティトークンホールディング」は、「FiNANCiE」にて活動するスポーツチームやクリエイターのコミュニティを活性化させるためのインセンティブプログラムの1つとのこと。報酬としてフィナンシェが発行する暗号資産(仮想通貨)「フィナンシェトークン(FNCT)」が支払われるという。

なお「FiNANCiE」では、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどが「FiNANCiE」内で発行する暗号資産ではない「コミュニティートークン:CT」と「CT」の価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークン「FNCT」が取り扱われている。

今回提供される「コミュニティトークンホールディング」では、「FiNANCiE」内で活動する各コミュニティが発行する「CT」をホールド(長期保有)しながら、コミュニティ活性化に貢献したサポーターに対して、「FNCT」が支払われるとのこと。

なお報酬となる「FNCT」は、毎月集計するアクティブコミュニティランキング上位のコミュニティの「CT」をホールドしていたサポーターに支払われるとのことだ。

この報酬制度によりサポーターは、自身の応援するコミュニティをさらに盛り上げるモチベーションになると思われる。

「コミュニティトークンホールディング」提供開始の3月16日を初回「CT」ホールド開始日とし、初回の報酬付与日は4月上旬となる予定だという。以後は毎月上旬に報酬付与が行われるとのこと。

報酬総額については、開始時に1億2千万FNCTがプールされるようで、毎月報酬プールの10%が対象者に配分されるとのこと。これに伴い初回の報酬総額は1,200万FNCTとなる予定だ。なお今後、報酬プールにはフィナンシェの成長に応じて不定期にFNCTが追加されるとのこと。

具体的な報酬額の決定方法は、「CTマーケット状況」、「サポーター増加数」、「リワード参加者数 」、「トークン(CT)投票参加者数 」それぞれの項目でコミュニティを順位付けし、各上位50%のコミュニティに(最小値が1ポイントになるように上位から順に)「成長ポイント」を設定した上で、その合計値に応じた「FNCT」が付与されるとのことだ。

FNCTとは

「FNCT」は国内3例目のIEO案件として、3月16日12:00よりコインチェックの取引所において取り扱いが開始となる予定の暗号資産だ。具体的には「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や、「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとしての活用を想定したプラットフォームトークンである。また「FNCT」は「FiNANCiE」のエコシステム全体におけるガバナンスに参加できる機能も有し、「ユーザー主体の運営」の実現に寄与するとも説明されている。

なお「FNCT」はイーサリアムブロックチェーン上で発行される暗号資産だが、「FiNANCiE」上での利用やステーキングやガバナンスに関する「FNCT」はポリゴンブロックチェーン上にブリッジされたトークンが利用される。

コインチェック提供の「Coincheck IEO」にて実施されていた「FNCT」だが、その申込金額が200億円を突破したことが報告されている。

FiNANCiEとは

「FiNANCiE」は、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどがトークン発行によるファンディングを実施することで、資金調達ができるプラットフォーム。トークンの購入者は「FiNANCiE」内の各チームコミュニティに参加できる権利やコミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。

投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」内で発行されている各チーム・プロジェクトのトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

なお海外ではチリーズ「Socios.com」が「FiNANCiE」と同様にプロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームとして存在感がある。チリーズは欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。そして「Socios.com」にはチリーズ:Chiliz(CHZ)というガバナンストークンがあり、海外暗号資産取引所および国内取引所DMM Bitcoinで取り扱われている。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/wacomka・Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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