SepoliaでShapellaアップグレードが完了
イーサリアム(Ethereum)のテストネット「セポリア(Sepolia)」にて、次期大型アップグレード「シャペラ(Shapella)」が2月28日実行された。イーサリアム財団の開発者パリトシュ・ジャヤンティ(Parithosh Jayanthi)氏が報告している。
「シャペラ」実施により、イーサリアムメインネットにステークされたETHの出金機能を備えたアップグレードが予定されている。
なお「シャペラ」では、実行レイヤー(execution layer)のアップグレード「シャンハイ」と合意レイヤー(consensus layer)のアップグレード(Capella:カペラ)が実施されることから、総称して「シャペラ」と呼ばれるようになっている。
イーサリアムは2022年9月に大型アップグレード「マージ(The Merge)」を実施し、コンセンサスアルゴリズムをプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へ移行した。PoSで稼働するビーコンチェーンのローンチ後には、ETHをステーキングすることでバリデーターとして報酬を得られるようになったが、現在そのステークしたETHを出金する機能は備えられていない。
メインネットでの「シャペラ」は3~4月に実施が見込まれているが、それまでにもう一度、本番環境に近い「ゴエリ(Goerli)」テストネットで「シャンハイ」が実施されることになっている。
Shapella is live and finalized on Sepolia #SepoliaShapella
— parithosh | 🐼👉👈🐼 (@parithosh_j) February 28, 2023
Next would be Goerli, then Mainnet🦉 pic.twitter.com/NGXTW9ibDe
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デザイン:一本寿和
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