SpotifyのNFT活用の音楽プレイリスト機能にKINGSHIPが参加
音楽配信プラットフォーム「スポティファイ(Spotify)」が、対象のNFTを保有するユーザーのみがアクセスできる音楽プレイリスト機能を、パイロット版としてローンチした。この機能の開発に参加しているNFTプロジェクト「KINGSHIP(キングシップ)」が2月23日にツイートし発表した。
「キングシップ」は、人気NFTコレクション「BAYC(Bored Ape Yacht Club)」のキャラクター4体で構成されているバンドだ。2021年に米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UNIVERSAL MUSIC GROUP:UMG)のレーベル「10:22PM」からデビューしている。なおこのバンドはNFTコレクターのジミー・マクニールズ(Jimmy McNeils)氏が所有する「BAYC」1体と「MAYC(Mutant Ape Yacht Club)」3体で構成されている。
ツイートによると現在テストしている音楽プレイリスト機能内では、「キングシップ」がキュレーションしたプレイリストが用意されているとのこと。
そしてユーザーがこのプレイリストにアクセスする為には、「キングシップ」発行の独自NFTである「キーカード」を含んだweb3ウォレットを、「スポティファイ」に接続する必要があるとのことだ。「キーカード」は「キングシップ」が提供するコンテンツへアクセスができるNFTで、5,000個発行されている。
また「スポティファイ」に接続可能なweb3ウォレットについては、メタマスク(MetaMask)、レインボー(Rainbow)、トラストウォレット(Trust Wallet)、レジャーライブ(Ledger Live)、ゼリオン(Zerion)が対応している。
なおこの音楽プレイリスト機能は現在、米国、英国、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザーがアクセスでき、Androidにのみ対応しているとのこと。また「キングシップ」の他に、web3ゲーム「Overlord(オーバーロード)」もパイロット版に参加している。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:KINGSHIP
images:iStocks/Jian-Fa