ウィンクルボス兄弟のGeminiがフェイスブックのLibraに参画か、サムスンがイーサリアムDApp開発キット公開、QuantstampがカカオのKlaytnを監査などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

ウィンクルボス兄弟が経営する取引所「Gemini」が「Libra Project」に参画の可能性

・ウィンクルボス兄弟が経営するアメリカの仮想通貨取引所「Gemini」が、Libra Projectへの参画を検討していることがCoinDeskの報道で明らかになった

・キャメロン・ウィンクルボスは「Libraへの参画を本気で検討しているので、このプロジェクトには本当に興奮している」と同メディアの取材で語り、さらに「我々の推測ではFANG(Facebook,Amazon,Netflix and Google)が独自通貨を発行すると考えている。少なくとも2年以内には、Libra ProjectのようなものがFANG内で立ち上がっていくだろう。」とコメントしている

・そして、キャメロンはGeminiの将来について「Geminiはトーカナイズされた金融商品やセキュリティートークンなどがどんどん集まるマーケットプレイスになっていくだろう。さらにその他多くの商品がブロックチェーン上にのっていくだろう」と語っている。最後に「マスアダプションとは通貨の価格が高くなることだ」と発言

サムスンがGalaxyシリーズ等に対応したイーサリアムDApp開発キット公開

・サムスンがDApp開発キットである「Samsung Blockchain SDK」のベータ版を7月10日に公開

・このSDKはイーサリアムに対応したDApp(分散型アプリケーション)の作成をサポートする。さらにサムスンのGalaxyシリーズに搭載されたSamsung Blockchain Keystoreと連携し、Keystoreや外部のコールドウォレットでの送受金の機能も実装ができる。なおSDKの正式版は2019年末を予定

QuantstampがカカオのブロックチェーンプラットフォームKlaytnを監査

・ブロックチェーン・セキュリティー企業のQuantstampがブロックチェーンプラットフォームKlaytnのスマートコントラクトを監査し完了したことを発表した

・Klaytnはカカオの子会社であるGround Xのブロックチェーンプラットフォームで、6月27日にメインネットローンチしており、日本企業ではgumi、coconeが参加している

・QuantstampのCEOであるリチャード・マー氏は「現在、ブロックチェーンのアプリケーションが直面する最大の課題はユーザーアダプションである。韓国で90%以上の市場浸透率、そして4000万を超える月間アクティブユーザーを持つカカオは大規模で活動的なユーザー層にブロックチェーンをもたらすのに格好の位置にある」とコメント

・GroundXの製品管理主任であるヨン・ジュンシク氏は「このプロジェクトの規模は利害関係が大きいため、われわれは安全な展開を確実に行いたかった。Quantstampは徹底的な監査で高い評価を受けている。Klaytnブロックチェーンプラットフォームのセキュリティーを確実にするために、当社はQuantstampを選んだ(一部略)」とコメントしている

バイナンスシンガポールが正式ローンチ

・バイナンスがシンガポールでの仮想通貨と法定通貨が交換できる仮想通貨取引所「Binance Singapore」を7月10日にオープンしたと正式発表

・この取引所ではシンガポールドルでビットコイン、イーサ、バイナンスコインの購入が可能

・これでバイナンスの fiat-to-cryptocurrency プラットフォームは、「Binance Uganda」、「Binance Jersey」に加えて3つ目となる

アメリカのコンビニ「シーツ」がビットコインATMを設置

・アメリカのコンビニチェーン「シーツ」がビットコインATMをCoinsourceと協力し設置することが、AP通信によって明らかになった。ビットコインATMはペンシルベニア州5店舗、ノースカロライナ州1店舗に設置される

・ビットコインATMはCoinsourceに登録後に利用可能となり、1日当たり5~5000ドルをビットコインと交換が可能になる。シーツの副社長のライアンは「シーツは常にイノベーティブなことを考え、お客様が求めていることを提供していきたい」とコメントしている

・なお、シーツはペンシルベニア州やウェストバージニア州、バージニア州、メリーランド州、オハイオ州、ノースカロライナ州に585以上の店舗を運営している

インドでLibra提供の計画がないことがFacebook広報によって明らかに

・インドでのLibraおよびCalibra提供の計画がないことが、ブルームバーグのFacebookの広報担当者への取材であきらかになった

・広報担当者はインド国内の規制があるためでCalibraを提供する計画はないと取材で回答している

・さらにロンドンのFacebook担当者Alexandru Voica氏は「Calibraは法律を尊重するだろう」と同メディアの取材ではなしているようだ

ライトコイン創設者のチャーリー・リー氏が半減期による影響を注意喚起

・ライトコイン(LTC)創設者のチャーリー・リー氏がライトコイン半減期による影響で、マイナーの一部が廃業する可能性をブロックチェーンメディアMickyのインタビューにて注意喚起をした

・ライトコインは4年に一度マイニングによる報酬が半減する仕組みで、8月に25コインから12.5コインにその報酬が減少する

・同氏はマイニングの報酬が減少することで一部マイニング業者が廃業に追い込まれることを示唆し、またマイナーが減ることによってブロックの生成速度が2倍になる可能性はあるが、マイニングの難易度調整によってその影響は回避できるとも言及している

・また同氏は半減期における価格上昇においても期待はできるとコメントしている

DMMビットコインがリップルの現物取引を開始

・株式会社DMM Bitcoinが新たにリップルの現物取引を開始することを発表

・7月10日18時より取り扱いを開始しており、これにより現物取引の取り扱いはビットコインとイーサリアムを含め3銘柄となった

・いままで同社はリップルの取り扱いをレバレッジ取引のみとしていた(現在のレバレッジ取引の取り扱いはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ネム(XEM)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH))

PoLがDevcon対策用の特別英語コース開始

・10月に大阪で開催されるイーサリアム開発者のカンファレンス「Devcon」にあわせて、株式会社techtecが運営する仮想通貨・ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」で、Devcon対策用の特別英語コース「Ethereum English for Devcon」が開始

・このコースは1日2時間、計2ヶ月を目安とした受講期間で、Devconに向けた実践的な英語力を鍛えられるとのこと。英語学習のサポートを専門とするコーチがマンツーマンで付き、リスニングとスピーキングを重点的にトレーニング。PoL英語コースの既存カリキュラムを使用した基礎力・リーディング力の底上げもサポートとのこと。価格は2ヶ月プランで99,800円(税別)

クリプトスペルズがクラウドセール終了で売り上げが900ETHを超え累積黒字化

・クリプトゲームス株式会社が、ブロックチェーンTCG「クリプトスペルズ」のゲーム内通貨SPLの売上金額が累計900ETH(およそ3000万円)を超え、累積黒字化見込みであることを発表した

・「クリプトスペルズ」は6月25日に正式リリース及びクラウドセールを開始し7月9日にクラウドセールを終了、2週間で900ETHを売り上げたことになる

・販売カード全8種類のうち5種類が既に完売し、一部カードは1枚30ETH(およそ99万円)まで価格が高騰した

 

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(images:iStock / artsstock)

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