ロシア中銀、4月から「デジタルルーブル」試験運用を開始か=報道

ロシア中銀が「デジタルルーブル」を試験運用へ

ロシアにおける中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」の試験運用が4月1日より開始されると、現地メディアのタス通信(TASS)が2月17日に報じている。ロシア中央銀行(CBR)の第一副議長であるスルガ・スコロボガトワ(Olga Skorobogatova)氏が記者団に明かしたとのこと。

報道によると「デジタルルーブル」の試験運用は、技術的・運用的な試験にクリアした13の銀行により、実際の顧客を対象に行われるという。「個人間取引」や「貿易・サービス企業における決済」から実施開始予定とのこと。

また試験運用の第一段階へは選ばれた顧客・銀行のみが参加するため、一般顧客はテストに参加できないとスコロボガトワ氏は強調したという。

なお規制当局は試験完了後に、「デジタルルーブル」の利用拡大方針を決定するとのことだ。

スコロボガトワ氏は2021年4月に「デジタルルーブル」について、2021年末までにインフラを導入し、2022年までにプロトタイプをテストする予定とし、2023年にはローンチが可能であると話していた。

関連ニュース

参考:TASS
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio・Andrey-Suslov・NatanaelGinting

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した