Aave、イーサテストネットでネイティブの米ドルステーブルコイン「GHO」ローンチ

Aaveがテストネットでステーブルコイン「GHO」ローンチ

DeFi(分散型金融)レンディングプロトコル「Aave(アーベ)」のネイティブステーブルコインとなる「GHO(ゴー)」が、イーサリアム(Ethereum)のテストネット「Goerli(ゴエリ)」でローンチした。「アーベ」開発元のアーベカンパニー(Aave Companies)が2月9日発表した。

今回のテストネットローンチにより開発者はメインネットでの「GHO」ローンチ前にテストが行えるようになった。

なお「GHO」はテストネットのローンチ前に、ブロックチェーンコード監査会社であるオープンツェッペリン(Open Zeppelin)、シグマプライム(SigmaPrime)、ABDKによって監査が完了しているという。

また「GHO」に関して最大25万ドルの報奨金が支払われるバグバウンティプログラムも開始したとのことだ。

「GHO」はイーサリアムメインネット上での発行を想定した、米ドル(USD)と1:1の価値にペッグ(固定)されるステーブルコイン。「アーベ」で利用可能な複数銘柄の暗号資産(仮想通貨)を担保として裏付けする過剰担保型のステーブルコインになるという。

ユーザーによって「アーベ」に担保資産となる暗号資産(仮想通貨)が特定の担保比率で預け入れられることで「GHO」が発行/鋳造され、ユーザーは「GHO」を借入できるとのこと。またユーザーが借入ポジションを返済または清算するとプロトコルによって「GHO」はバーン(焼却)されるという。

また「アーベ」のガバナンストークンでもある「AAVE」を保有するユーザーは、安い利率で「GHO」を借りられるという。なお発生した利子についてはAaveDAO(アーベダオ)に直接転送されるとのことだ。

また「アーベ」では、担保資産を必要とせずに手数料のみでトークンを借り入れて返済を借入と同じトランザクションのブロックで実施する「フラッシュローン」がある。「フラッシュローン」は 複数の市場の価格差を利用して利益を得る裁定取引(アービトラージ)にて利用されている。

しかし最新バージョンの「アーベ」V3では「GHO」の「フラッシュローン」ができない為、代替機能となる「フラッシュミンティング(FlashMinting)」が提案されている。この機能をメインネットローンチ時に導入するかコミュニティ内で投票が行われる予定とのことだ。

ちなみに「アーベv3」では、先日1月27日に対応したイーサリアムの他、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、ファントム(Fantom)、ハーモニー(Harmony)、アービトラム(Arbitrum)にもマルチチェーン対応している。

関連ニュース

参考:Aave CompaniesAave Companies2
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored