トヨタ自動車協賛のweb3ハッカソン開催、博報堂キースリー

博報堂キースリーがトヨタ協賛でweb3ハッカソン開催へ

博報堂キースリーが、トヨタ自動車を協賛に迎えたweb3グローバルハッカソンの開催予定を2月1日発表した。イベント名は「web3 Hackathon|トヨタ自動車 × 博報堂キースリー」。またサブ協賛はAstar Network(アスターネットワーク)、Web3 Foundation(Web3財団)、Alchemy(アルケミー)だ。

このハッカソンは、博報堂キースリーがスポンサー企業と共に開催する企業タイアップ型ハッカソンの第一弾として2月14日~3月25日の期間にて開催される予定。会場はAstar Network上のメタバースプロジェクトのCOSMIZEイベントホール。なおテーマは「企業内プロジェクト向けDAO支援ツールの開発」だ。

賞金については総額100,000ドル(約1,320万円)相当になるとのこと。最優秀賞を獲得した1プロジェクトには賞金 25,000ドル(約330万円)相当のASTR、優秀賞の5プロジェクトには賞金が各10,000ドル(約130万円)相当のASTR、そしてPolkadot/W3F(Web3 Foundation)賞に選出された1プロジェクトには賞金25,000ドル(約330万円)が授与されるとのこと(1ドル=132円試算)。なお入賞チームは事業化を前提とした買取・共同開発・グロースサポートを受けられる可能性があるという。

審査員には、トヨタ自動車の新事業企画部事業統括室 室長の上條祐輔氏、同社先進データサイエンス統括部 部長の竹内康臣氏、Astar Networkファウンダーの渡辺創太氏、Parity(パリティ)のAPACヘッドであるHelena Wang(ヘレナ・ワン)氏、Web3 Foundationの大日方祐介氏、Alchemyのディベロッパーエクスピリエンス統括 Vitto Rivabella(ヴィット・リヴァベッラ)氏、そして博報堂キースリーの代表取締役社長である重松俊範氏の名前が挙げられている。

スケジュールは、応募者締め切りが2月14日23:59、開発期間が2月15日~3月19日、キックオフイベントが2月25日、成果物締め切りが3月19日23:59、ピッチ通過者発表が3月23日、ピッチイベントが3月25日となっている。なお入賞チーム発表も同日とのことだ。

博報堂キースリーとは

博報堂キースリーは「WEB3.0ハッカソンの企画・運営を行いながらクライアント企業と共にWEB3.0サービスを開発する新会社」として昨年12月に設立されたジョイントベンチャーだ。博報堂とアスターネットワーク(Astar Network)の開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が共同で設立した。

アスターネットワークとは

アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして2021年12月に接続し、2022年1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。

ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。ポルカドットリレーチェーンでは、スマートコントラクトをサポートしていない為、アスターはポルカドットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)やWASM(ウェブアッセンブリ)を提供することで、複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンスマートコントラクトハブの役割を担っている。

またアスターネットワークでは、開発者支援の為にBuild to Earn(構築して稼ぐ)の仕組みである「dApp staking」有しているのが特徴だ。「アスターネットワーク」と統合したdAppやインフラストラクチャに対して、ユーザーが同ネットワークのネイティブトークン「ASTR」をステーキングすることで、開発者とユーザーが報酬を得られる仕組みとなっている。ユーザーは「dApp Staking」でdAppに「ASTR」をステーキングする事で、報酬を受取りながらも、開発者を支援することが可能となる。

なおアスターネットワークは、シンガポール拠点のステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発を主導しており、同社のCEOも渡辺創太氏が務めている。

現在「ASTR」は、暗号資産(仮想通貨)取引所のフォビグローバル(Huobi Global)、OKX(オーケーエックス)、Gate.io(ゲート)、クラーケングローバル(Kraken Global)、クーコイン(KuCoin)、バイナンス(Binance)、バイナンスUS、クリプトドットコム(Crypto.com)、そして国内ではビットバンク(bitbank)で取り扱われている。

関連ニュース

博報堂とアスターの「博報堂キースリー」、国内人気NFT「ベリロン」と提携

博報堂とアスター(ASTR)のステイク、ハッカソン企画・運営「博報堂キースリー」新設

アスターとスラッシュら、ブロックチェーン開発初心者向けハッカソン開催へ

トヨタベンチャーズら、DeFiプロトコル「Teller」へ出資

見えてきたブロックチェーンのサプライチェーン適用性〜トヨタG向け商取引DX基盤構築を通じて〜纐纈晃稔(豊田通商システムズ)

参考:博報堂

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

Sponsored

イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2(L2)スケーリングソリューション「リネア(Linea)」が、同ネットワークをサポートするスイス拠点の非営利団体「リネアアソシエーション(Linea Association)」の設立と、2025年第1四半期にガバナンストークンLINEAの発行予定を11月13日発表した