【取材】Oasysのトークン「OAS」、ビットバンクに上場決定、ネイティブトークンで

OAS、ビットバンクに上場決定

ゲーム特化型ブロックチェーンOasys(オアシス)のトークン「OAS」の、国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)への上場決定が1月31日に発表された。予定通り上場すれば国内取引所での「OAS」取り扱いは初となる。

なおOasysは昨年12月12日にメインネットのローンチプロセスが完了し、その後「OAS」は同日にOKX、Kucoin、Bybit、Gate、Huobiといった海外取引所に上場していた。

ビットバンクからの発表によると、「OAS」取扱いの日時等、詳細については確定し次第、アナウンスされるとのこと。ちなみにビットバンクでは「OAS」をOasys上に発行されているネイティブトークンにて取り扱うとのことだ。

またOasysは日本でのトークン上場によって日本のゲーマーがOasys経済圏でブロックチェーンゲームをプレイしやすくなり、プレイヤー層の拡大に大きく寄与できると考えているとのこと。

ゲーム特化型ブロックチェーンとして、オアシスは今後もより良いゲームとプレイ体験の提供を目指し、日本のブロックチェーンゲーム産業の発展に貢献していきたいとしている。

ビットバンク事業開発部部長の桑原惇氏は「2022年2月に発足したOasysはゲームに特化したブロックチェーンであるため、これからゲーム産業を本格的に巻き込んでいけるような基盤を構築し、GameFi領域のエコシステムの拡大に繋がることを期待しております。ビットバンクでは、グローバルに挑戦する日本発のブロックチェーンプロジェクトとして多くの方に知っていただくと共に、国内のゲーム事業者がweb3領域に足を踏み入れるきっかけになればという思いで選考を行いました」とコメントしている。

OasysのDirectorである森山大器氏は「Web2では欧米に後塵を拝した日本がWeb3で巻き返しを図る切り口として、ブロックチェーン ゲームはIPとゲーム開発力において日本の強みが生きる領域です。ブロックチェーンゲーム 市場が立ち上がろうとするこのタイミングで、日本を中心としたゲームエコシステムを盛り上げることは極めて重要であり、今回のビットバンクへのトークン上場をきっかけに産業の発展に一層貢献してまいります」とコメントしている。

加筆:1月31日15時15分

ビットバンクの桑原惇氏へ取材

「あたらしい経済」編集部は、ビットバンク事業開発部部長の桑原惇氏へ取材を行った。

−−オアシス(OAS)の選定理由について教えてもらってもよろしいでしょうか?

2022年2月に発足したOasysはゲームに特化したブロックチェーンであるため、これからゲーム産業を本格的に巻き込んでいけるような基盤を構築し、GameFi領域のエコシステムの拡大に繋がることを期待しております。

bitbankでは、グローバルに挑戦する日本発のブロックチェーンプロジェクトとして多くの方に知っていただくと共に、国内のゲーム事業者がweb3領域に足を踏み入れるきっかけになればという思いで選考を行いました。

−−Oasysの取り扱いについて、とても迅速に進められたと思いますが、どのように工夫して行われてきたのでしょうか?

前提、自主規制団体(JVCEA)の努力の賜物として、審査スピードが上がっているという認識です。その上で、社内的に取扱審査プロセスの最適化を図っていることもあり、結果的に取扱に至るまでの時間の短縮に繋がっています。

今後の発展の方向性を勘案し、まず取扱に際してOasysエコシステムの基軸通貨としてネイティブトークンの取扱いが必要と考えていました。

内製での開発体制を敷いていることもあり、ビットバンクとして臨機応変に方針を決定することができています。社内で機動的に取扱を進める体制が整っていると考えています。

オアシスについて

オアシスは「Blockchain for The Games」をコンセプトに独自のゲーム特化ブロックチェーンを開発する、2022年2月8日に発足されたプロジェクトだ。

プロジェクトメンバーは、初期バリデーターとしての参加を発表したバンダイナムコ研究所の代表取締役社長である中谷始氏を含め、doublejump.tokyo 代表取締役CEOの上野広伸氏、gumi 創業者/Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏、セガ取締役副社長の内海州史氏やYield Guild Games 共同創業者のギャビー・ディゾン(Gabby Dizon)氏らが名を連ねる。

オアシスの開発しているブロックチェーンは、イーサリアムバーチャルマシーン(EVM)互換。 具体的にはレイヤー1(Hub-Layer)とレイヤー2(Verse-Layer)技術を組み合わせた独自の「Oasysアーキテクチャ」を採用している。

ちなみに「Oasysアーキテクチャ」はPoS(Proof of Stake)をコンセンサスアルゴリズムに採用し、エコシステムの拡大と環境問題の双方に配慮された設計とのことだ。 そしてこの設計によって、ゲーマーは高速かつ手数料(ガス代)無料でのサービス体験が実現でき、ゲーム開発者はブロックチェーンを活用したゲーム内決済やNFTアイテムに関わるマルチチェーン対応、及び他ゲームとの連携が容易になるという。

昨年12月にオアシスは、ギャラクシーインタラクティブ(Galaxy Interactive)、韓国ゲーム大手ネクソン(Nexon)、前澤友作氏率いるMZ Web3ファンドらからストラテジックラウンドで資金調達を実施。また11月30日から12月4日までの5日間で行われたパブリックセールは60ヵ国の投資家が参加し、開始から半日以内に目標金額の100万ドルを達成したという。

そして現在はメインネットローンチし、オアシスのネイティブトークン「OAS」は、OKX、Kucoin、Bybit、Gate、Huobiの5取引所に上場している。 またオアシスは、自社初となるNFTプロジェクト「OASYX」の開始も昨年12月8日発表している。

関連ニュース

【取材】NFTマーケットプレイス「tofuNFT」、オアシス(OAS)のレイヤー1と2に対応 オアシス

(Oasys)がメインネット公開、OASの取引所上場も今夜予定

【取材】アスター(ASTR)がオアシス(OAS)の初期バリデーターに、トークン付与キャンペーンも

【取材】Oasys、完全DAO化に向けガバナンスを立ち上げ

【取材】Oasys、ブロックチェーンゲーム特化ファンド組成へ

参考:ビットバンク

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事