SBI VCトレード、自動円転機能搭載「SBI Web3ウォレット」提供開始

SBI VCトレードら、自動円転機能搭載「SBI Web3ウォレット」提供開始

暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するSBIグループのSBI VCトレードが、日本円だけでオンチェーンNFTの売買が可能な「SBI Web3ウォレット」を1月25日より提供開始した。

「SBI Web3ウォレット」はSBI VCトレードがSBI NFTとGincoと共同で開発したウォレット。パブリックチェーン上でのNFT事業展開において、事業者及びユーザーが暗号資産を持たなくとも、オンチェーンでNFTの売買が可能となるサービスだ。同社によると、このような仕組みのウォレットサービスは日本初だという。

このウォレットは、自動円転機能と自動暗号資産調達機能を搭載している。これにより、日本円だけで取引しているような使いやすさと管理のしやすさを実現している。

またこのウォレットは、まずはポリゴンネットワーク(MATIC)に対応。そして今後は、マルチチェーン対応や、NFT活用のブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスなどdAppsの拡大を進めていくという。

「SBI Web3ウォレット」の機能は次の3つだ。

(1)安全なウォレット機能
SBI VCトレードがユーザーのウォレットを作成、安全に管理
・NFT取引はパブリックチェーン上に全て記録、取引情報の透明性を担保
(2)自動円転機能(暗号資産⇔日本円)、自動暗号資産調達機能
・ユーザーの暗号資産⇔円の交換を自動執行
・ユーザーはSBI VCトレード口座内の暗号資産及び日本円でのNFT売買が可能
(3)dApps(分散型アプリケーション)との接続機能
・ゲームやマーケットプレイスなどのdAppsと接続・利用が可能に
・接続dAppsは今後追加予定(現在はSBINFT Marketのみで利用可能)

このサービスへの申し込みは、SBI VCトレードの口座を持っていない場合は、新規口座開設の際に同時開設が可能だ。そして口座を持っている場合はマイページから申し込みできる。

SBI VCトレードは、今後の「SBI Web3ウォレット」を活用したサービス展開における特許をSBINFTと共同で出願中とのことだ。

SBIホールディングスは2021年9月にNFTマーケットプレイス「nanakusa」運営の株式会社スマートアプリ(現SBI NFT)を連結子会社化し、NFT市場へ参入した。昨年3月にはNFTマーケットプレイス「nanakusa」をリブランディングし「SBINFT Market」をリリースした。「SBI NFT Market」はNFTの発行・販売・二次流通機能を備えたNFTマーケットプレイスであり、イーサリアム(ethereum)及びポリゴン(Polygon)のブロックチェーンに対応している。

関連ニュース

SBI VCトレード・ビットポイント・ビットフライヤー、「Flare Networks(FLR)」取扱いと付与を1月に決定

【取材】SBI VCトレード、自動円転機能搭載web3ウォレット提供へ、日本円でオンチェーンNFT売買可能に、ポリゴン(MATIC)対応

国内初、SBI VCトレードでポリゴン(MATIC)ネイティブトークン上場、アバランチ(AVAX)も SBI VCトレードで、カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)、ステラルーメン(XLM)、テゾス(XTZ)、ソラナ(SOL)上場へ

web3の未来は? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する80人の「2023年の展望」

SBI VCトレード(旧TAOTAO)、暗号資産積立サービス開始

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ket4up

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した