Mythical Gamesがマーケットプレイス開設と企業買収
ブロックチェーンゲーム運営のミシカルゲームズ(Mythical Games)が、NFTマーケットプレイス「Dマーケット(DMarket)」買収と、それに伴った新しいマーケットプレイス「ミシカルマーケットプレイス2.0(Mythical Marketplace 2.0)」のローンチを1月25日発表した。
このマーケットプレイスはミシカルゲームズのレイヤー1EVMブロックチェーン上に構築され、「ミソス(Mythos)」のネイティブエコシステムトークン「MYTH」がサポートされる。
そして「ミシカルマーケットプレイス2.0」へ、Dマーケットの技術が完全に統合されたという。Dマーケットのアンチマネーロンダリングおよび詐欺防止システムを特徴とする混合型決済ゲートウェイが採用された。
ミシカルゲームズは「ミシカルマーケットプレイス2.0」で、将来の「Play-and-Own(遊んで保有する)」に参加しようとするプレイヤーに対し、ピアツーピア(P2P)の取引と権限付与を可能にする摩擦のないユーザー体験を提供するとのこと。
また独自チェーンであるミシカルチェーンは、6週間に稼働し200万以上のトランザクションを処理したとのことだ。
なお「ミシカルマーケットプレイス2.0」は、「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」ゲーム「NFL Rivals」と「Nitro Nation World Tour」のアセットに対応し、独自チェーンの全タイトルへ拡張する予定とのことだ。
ミシカルゲームズの共同創設者兼CEOのジョン・リンデン(John Linden)氏は「ミシカルマーケットプレイス2.0は、私たちのプラットフォームを強化するだけでなく、プレイヤー体験の改善と、ゲームの未来の基準を設定するために設計された」と述べている。
「Dマーケット」買収について
「Dマーケット(DMarket)」は、ゲームやeスポーツなどのデジタル資産を取引するためのマーケットプレイスだ。
今回の買収により、Dマーケットのウクライナのキエフオフィスはミシカルゲームズが所有し、Dマーケット共同創設者のヴラド・パンチェンコ(Vlad Panchenko)氏とタマラ・スラノワ(Tamara Slanova)氏は、ミシカルゲームズの経営陣に加わるという。
Dマーケットの共同創設者兼CEOであるヴラド・パンチェンコ(Vlad Panchenko)氏は「ゲーム空間の新たな地平は、常にDマーケットの主な焦点だった。私たちは、革新的なゲーム開発者と繁栄する新しい経済のための参入障壁を減らすためにミシカルゲームズの一部になることに興奮している。私たちは、業界がどのように進化し、私たち全員がどのように貢献し、世界中のゲームコミュニティにさらなる楽しみをもたらすことができるかというビジョンを共有している」と述べている。
ミシカルゲームズは、今回の買収を「重要なマイルストーン」だとし、「Dマーケットの技術により取引プラットフォームが促進される」と述べている。また同社は今後について「ゲーム業界にとって最高かつ最も簡単なマーケットプレイス技術の構築に特に注力する予定」と伝えた。
ミシカルゲームズは、2021年11月に、a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)らから1億5,000万ドル(約170億円)の資金調達を実施している。
なお同社は昨年10月、ブロックチェーンゲーミングエコシステム「Mythos DAO」の始動と、同DAOを管理する「ミソス財団(Mythos Foundation)」を設立したことを発表していた。
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