スイスのプライベートバンク「Cité Gestion」、イーサリアム基盤の株式トークン化サービス提供へ、

「Cité Gestion」、株式トークン化サービス提供へ

銀行向けデジタル資産インフラ提供トーラス(Taurus)とスイスのプライベートバンクのシテ・ジェスチョン(Cité Gestion)が、株式のトークン化サービスの提供予定を1月24日に発表した。

プライベートバンクとは、富裕層に特化して金融サービスを提供する金融機関を指す。

なお株式のトークン化はイーサリアム上で行われる。

またシテ・ジェスチョンによるトークン化は、スイスのジュネーブに本部を置く非営利団体CMTA(Capital Markets and Technology Association)が定める基準に従って行われるという。

そしてトークン化のプロセスは、トーラスのプラットフォーム「トーラスキャピタル(Taurus-CAPITAL)」を使用して数分で実行できるとのことだ。具体的にトークン化は、公開証券のトークン化に特化したオープンソースのスマートコントラクト「CMTAT」をCMTAが使用して作成しイーサリアムに記録するという。

シテ・ジェスチョンの副CEOであるクリストフ・ユテリ(Christophe Utelli)氏は「シテ・ジェスチョンでは、資本市場における技術の進歩、特に分散型台帳技術がこの分野にもたらす合理化・効率化の大きな可能性を、お客様に最大限に活用していただくことをビジョンとしています。当行にとって、スイスの法律が提供する証券のデジタル化という新しい可能性を、自社株のトークン化によっていち早く利用することは重要なことでした。オープンソースで業界がサポートする堅牢なフレームワークであるCMTA標準は、トークン化のための自然な選択でした。トーラスとCMTA標準の適用により、適切なリスク管理のフレームワークがプロセスの中心にあることが保証されます」とコメントしている。

トーラスの共同創業者兼マネージングパートナーであるセバスチャン・デシモズ(Sebastien Dessimoz)氏は「シテ・ジェスチョンから株式のトークン化を委託されたことを嬉しく思います。私たちは昨年、15社のトークン化に携わり、幅広い種類の証券を扱ってきました。そのうちの半数近くは、機関投資家や規制当局の機関投資家によるものです。2023年には業界は一変すると考えており、私たちは民間企業の動きをサポートする準備が整っています」と伝えている。

参考:シテ・ジェスチョン
images:iStocks/Ninja-Studio・YiuCheung

デザイン:一本寿和

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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