バイナンス、不正送金疑惑のBitzlatoとビットコイン(BTC)大口取引=ロイター

バイナンスが不正送金疑惑のBitzlatoとBTCの大口取引

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)は、先週に米司法省より、不正送金に関与した疑いで共同創業者が訴追された同業ビッツラート(Bitzlato)との間で約3億4600万ドルのビットコインを取引していた。ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)がまとめたデータをロイターが確認して分かった。

そのデータによると、バイナンスは2018年5月からビッツラートが閉鎖された先週までの間に、合計およそ20万5000件の取引を通じて2万BTCを動かしていた。

米財務省金融犯罪取り締まりネットワーク(FinCEN)は先週、18年5月から昨年9月までのビットコイン受取額で判断すると、バイナンスはビッツラートの取引相手トップ3の一角を占めていたと明らかにしていた。

訴追されたビッツラート共同創業者は中国在住のロシア人アナトリー・レグコディモフ(Anatoly Legkodymov)被告だ。米司法省の説明に基づくと、無認可の為替業務を通じて犯罪に関係する7億ドルの不正な送金を行うなど、マネーロンダリング(資金洗浄)の組織運営に従事していたという。

FinCENは、香港に拠点を置くビッツラートはロシアの不正な金融取引に関係する主要なマネーロンダリング組織だと指摘し、2月1日から米国やその他の金融機関がビッツラートに送金するのを禁止するとしている。

バイナンスの広報担当者は電子メールで、国際的な法執行機関によるビッツラートの捜査にこれまで相当な助力を提供しており、今後も当局に協力すると表明。ただ具体的な協力内容や、ビッツラートとの詳しい取引内容は示していない。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
バイナンス、不正送金疑惑のビッツラートとビットコインの大口取引
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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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