ポルカドット(DOT)、チェーン間通信方式「XCM」アップグレード

ポルカドット、チェーン間通信方式をアップグレード

ポルカドット(Polkadot)が、ポルカドットネットワーク上のパラチェーン間の通信フォーマット「クロスコンセンサス・メッセージング(XCM)」のバージョン3のリリースを1月17日に発表した。

ポルカドットは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクト。

メインのネットワークで最終的に取引が記録されるリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによってプロトコルが構成されている。パラチェーンは、外部の開発者がカスタム可能なブロックチェーンで複数存在し、DeFiやNFTなどさまざまなユースケースを実現できる仕組みになっている。XCM」はパラチェーン間でトークンやNFT、スマートコントラクトなどの通信を可能にするための通信フォーマットであり、2022年5月にポルカドットのメインネットに導入された。

ポルカドットの開発者であるギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏は17日にツイッターにて「XCM」バージョン3のコードの更新が完了したことを報告した。ウッド氏によると、バージョン3の開発には15か月を要したとのことだ。

「XCM」のバージョン3では新たな要素としてプログラマビリティ機能やマルチチェーン機能が追加されたとのこと。プログラマビリティ機能により、分岐や自己監視など、これまでよりも複雑な処理を実行できるようになり、マルチチェーン機能により、複数のチェーンに分散した処理を実行できるようになるとのことだ。

なおポルカドットは1月17日に2022年の活動をまとめた年次報告書を公開している。年次報告書によるとポルカドットエコシステムは順調に拡大を続けており、特に2022年はパラチェーンオークションの実施や「XCM」の実装などによって、エコシステムの相互運用性の強化が進んだとのこと。またコミュニティによるポルカドットへの開発貢献数やエコシステムの資金調達額なども2021年と比べて増加しているとのことだ。

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参考:Github2022Annual Polkadot Report
デザイン:一本寿和

images:iStocks/sandipruel-

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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