暗号資産に新たな規制定義必要、USDCのサークルCEO

サークルCEOが規制定義の必要性語る

ステーブルコイン「USDC」発行企業のサークル(Circle)のCEOジェレミー・アレア氏は「米国などの主要市場では、暗号資産分野の規制を明確にするために、この分野の新しい規制定義が必要だ」と1月16日に伝えている。

アレア氏は「ブロックチェーン技術そのものはオペレーションシステムと同様に捉えるべきで、個々のユースケースは個別に規制されるべきである」と述べている。

またアレア氏は「新しい規制定義はどの規制当局がどのような活動に関与しているかをより明確にするのに役立つだろう」と、ダボス世界経済フォーラム年次総会のサイドイベントであるロイター・グローバル市場フォーラムで語った。

さらに同氏は「EU(欧州連合)はデジタル資産規制の整備でリードしており、Markets in Cryptoassets(MiCA)は2024年に施行予定だ」と伝えた。

「ただMiCAがEUの競争優位の条件を整えてくれるというのは、かなり楽観的な見方だ」と同氏は述べた。

MiCA施行に伴い、サークルは2021年に米国法人がローンチしたユーロ担保のステーブルコイン「EUROC」をオンショア化する予定であり、他のデジタル資産提供の可能性も検討する予定としている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
(Join GMF, a chat room hosted on Refinitiv Messenger: )
(Reporting by Divya Chowdhury in Davos and Lisa Mattackal in Bengaluru; Additional reporting by Tom Wilson in London; editing by David Evans)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した