松本大氏がFTX Japan買収に関心か
マネックスグループの代表執行役社長CEOである松本大氏が「FTX Japan」の買収について関心を示していると、1月16日ブルームバーグが報じた。
松本氏は「一般論として興味がある」と「FTX Japan」の買収について説明したという。ただし入札についてはコメントを控えたとのことだ。
FTX Japanは、昨年11月に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTX傘下の企業。1月13日には米デラウエア州の破産裁判所が、FTX傘下の「LedgerX(レジャーエックス)」、「Embed(エンベッド)」、「FTX Japan(FTXジャパン)」、「FTX Europe(FTXヨーロッパ)」の4つの事業についての売却を承認している。
なお1月8日にFTXが提出した「売却に関する申し立て書類」によると、事業体の競売について計117社が関心を示しており、そのうち41社が「FTX Japan」に関心を示し、うち25社は機密保持契約を締結したという。
これら4つの事業の入札希望者は2023年1月18日〜2023年2月1日までの間で設定された各事業の入札締切日までに入札オファーを提出する必要がある。
マネックスグループは2018年、国内暗号資産交換業者コインチェック(Coincheck)を買収し、完全子会社化している。マネックスグループが昨年10月に公開した「2023年3月期 第2四半期 決算説明会」の資料によると、現在コインチェックは米ナスダック(NASDAQ)への上場へ向け手続きを進行していることが報告されている。
なお松本氏は今回のブルームバーグの取材にて、「日本国内で暗号資産交換業者が乱立するよりも寡占した方がいい」と語ったとのことだ。
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参考:ブルームバーグ
images:Reuters