国際チェス連盟がアバランチと提携
国際チェス連盟(FIDE)がレイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)と提携し、web3プロダクトの開発を進めていることが、12月23日発表された。この提携は、2022年12月25日から30日にかけてカザフスタンのアルマトイで開催されている、FIDEのメインイベントの「2022年世界ラピッド&ブリッツ選手権」より開始されるとのことだ。
アバランチとアバランチの独自ウォレットの「コアウォレット(Core Wallet)」は、世界ラピッドおよびブリッツ選手権を含むFIDEトーナメントにスポンサーとして参加し、FIDEのプロダクト開発に投資するという。
またリリースによると、アバランチの開発を主導する米アバラボ(Ava Labs)とFIDEは、密接に提携し「ブロックチェーンを使用してチェスの課題に取り組み、選手や連盟の運営効率を高め、ゲームの整合性を向上させ、新しい世代の選手を取り込み、イノベーションをパワーアップさせる予定」だとしている。
具体的には、オンチェーン上での、公式プレイヤーレーティングの計算、トーナメントデータの公開、パーソナライズ体験の追加、オンチェーンゲームデータを利用したFIDEゲームエクスプローラーのリリース、そしてアバランチ上でのトーナメント賞金総額の発行等のイノベーションの提供が挙げられている。
FIDEのCEOエミール・ストフスキー(Emil Sutovsky)氏は「アバラボはオンチェーン技術のリーダー、原動力の1つであり、FIDEはプレイヤーのエンゲージメントとエクスペリエンスの向上に常に取り組んでいる。チェスはユニークなスポーツであり、このパートナーシップによってコミュニティを一つにし、プレーヤー、クラブ、連盟、FIDEの絆を強めることができる」とコメント。
アバラボのCEOエミン・ギュン・シラー(Emin Gün Sirer)氏は「チェスをオンチェーン化することで生まれる可能性は、チェスのゲームそのものと同じくらい無限大だ。FIDEをアバランチのコミュニティに迎え、チェスを新しい時代へと導くことができ、とても嬉しく思う。アバランチでは、世界中のプレーヤーがこれまでにないチェス体験を提供できる」と述べている。
アバランチは今年3月、独自ウォレットアプリ「コア(Core)」を立ち上げることを発表。6月に独自ウォレット「コアウォレット(Core Wallet)」がローンチされていた。また、同ウォレットは12月14日にモバイル版がリリースされ、21日には「コインベースペイ(Coinbase Pay)」の対応開始が発表されていた。
FIDEはチェスの統括団体であり、すべての国際チェス競技を規制している。非政府組織として設立され、1999年に国際オリンピック委員会から世界的なスポーツ組織として承認されている。
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参考:アバランチ
デザイン:一本寿和
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