Uniswap、法定通貨で暗号資産購入可能に。
DeFi(分散型金融)プロトコルのユニスワップ(Uniswap)が、クレジットカード、デビットカード、銀行口座振込を通した暗号資産(仮想通貨)の購入機能の提供開始を12月20日に発表した。
この機能は、ユニスワップと暗号資産決済サービス提供のムーンペイ(MoonPay)の提携により実現した。
この機能導入によりユーザーは、ユニスワップのウェブアプリにアクセスすることで、ムーンペイの機能を通して米国を含む160カ国以上でクレジットカードや銀行送金を使い暗号資産の購入が可能になった。なお日本はサービス対象外となっている。
また法定通貨での決済において、USDCのスプレッドは手数料なし、市場最安値の処理手数料、即時アクセスでサービス提供していく方針とのことだ。 ・そして12月20日時点で対応する暗号資産はDAI、ETH、MATIC、USDC、USDT、WBTC、WETHとのこと。また対応するチェーンは、イーサリアムのメインネット(Ethereum mainnet)、ポリゴン(Polygon)、オプティミズム(Optimism)、アービトラム(Arbitrum)となっている。
なお法定通貨で暗号資産を購入する場合、ユーザーはムーンペイのAMLやKYCのプロセスが必要となるとのこと。また米国ユーザーについてはWETHとWBTCは購入できないとのことだ。
ムーンペイのCEOであるイワン・ソトライト(Ivan Soto-Wright)氏は「ユニスワップはweb3における最大かつ最も重要な取引プラットフォームの1つです。ムーンペイは分散型取引所の法定通貨決済サービスのプロバイダーとして選ばれたことを誇りに思います。私たちは共に、アクセシビリティとユーザビリティをどのようにDeFiに組み込むか、つまり世界をweb3に乗せることを容易にする方法を紹介しているのです」とリリースで伝えている。
なおムーンペイは、このような暗号資産やNFT取引の決済インフラの需要を受けてか、昨年11月にはシリーズAで約630億円(5億5500万ドル)の出資を受け、半年も経たない今年4月には同シリーズの追加調達として約109.2億円(8700万ドル)の出資を受けている。
参考:Uniswap
images:iStocks/royyimzy・dalebor
デザイン:一本寿和