【取材】Slashが約2億円の資金調達、前澤友作のMZ Web3ファンドらから

SlashがMZ Web3ファンドらから約2億円調達

暗号資産(仮想通貨)決済ソリューション「Slash Web3 Payments」提供のSlash Fintech Limited(スラッシュフィンテックリミテッド)が、シードラウンドによる150万ドル(約2億円)の資⾦調達の実施を12月21日発表した。

なお同社へ出資したのは、前澤友作氏率いるMZ Web3ファンドと複数の個⼈投資家とのこと。

調達した資⾦は「Slash Web3 Payments」と2023年1⽉リリース予定の「NFTVault」の他、「Slash.Genesis」の事業開発、そして組織体制の強化に投資するとのことだ。

なお「あたらしい経済」編集部がSlash Fintech Limitedのファウンダー兼CEOの佐藤伸介氏に確認を取ったところ、今回の資金調達は「エクイティ(株主資本)+SAFT(トークンワラント)」によるものとのことだ。

「Slash Web3 Payments」は、支払先が希望する暗号資産(トークン)を持たなくとも、顧客自らが保有する暗号資産を決済画面において自動的にスワップし、支払いができるサービスだ。サードパーティのDeFi(分散型金融の)DApps(分散型アプリ)にスマートコントラクトで接続し、エクスチェンジの処理を自動的に完了させる機能を備えた分散型決済プロトコルとして機能している。

また「NFTVault(NFTボールト)」は、NFTに暗号資産を預け入れることのできるサービスだ。スラッシュは「NFTVault」により、NFTFi領域への進出とともに自社トークン発行に向けたエコシステム形成に取り組んでいくとしている。

そして「Slash.Genesis」は「Slash Web3 Payments」と「NFTVault」に並ぶ、スラッシュプロジェクトのシステムプロダクトだ。

ちなみに「Slash.Genesis」では、KYCとSBTを組み合わせた「KYC-SBT」と、ロイヤルティカスタマーへのSBTの付与を通じたトークンゲートコマースの構築をサポートする「My Loyalty SBT」の提供を予定しているとのことだ。

Slash Fintech Limited ファウンダーCEO 佐藤伸介氏に取材

また2023年1⽉リリース予定の「NFTVault」についてSlash Fintech Limitedのファウンダー兼CEOの佐藤伸介氏に聞いたところ、以下の解説をしてくれた。

「NFT Vault」は強固なVaultプロトコルをスマートコントラクト上に構築したDappsです。過去、未来における全てのERC-721規格に準じたNFTをKeyとして利用する事が出来ます。このVaultソリューションはNFTの所有者がNFTをキーにしてfungible tokenのdeposit、withdrawalを可能にし、これまで所有する事がメインの目的だったNFTに新たな概念とユーティリティを組み込む事を目的としています。

Slash Web3 Payment(Slash.fi)を運営する我々Slash Vision LabsはこのVaultソリューションを活用し、世界的なWeb3移行における新しいエコシステムの構築やNFTを活用したペイメントソリューションの発展に寄与します。

関連ニュース

【取材】SlashとZaifが提携、国内でECや店頭での暗号資産決済サービスを共同検討

暗号資産決済の「Slash」、カイカデジタルと提携

実店舗で暗号資産決済が簡単に、Slash Web3 Paymentsが「QRコード決済機能」追加

【取材】暗号資産決済導入を簡単に、「Slash Web3 Payment」メインネットローンチ

ゲーム特化ブロックチェーンOasys、Galaxy Interactive、ネクソン、前澤友作のMZ Web3ファンドらから調達

参考:スラッシュ

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored