英金融インフラ大手「TP ICAP」、機関投資家向け暗号資産取引所の認可取得

英TP ICAPが機関投資家向け暗号資産取引所の認可取得

英大手金融サービス会社「TP ICAP」運営の暗号資産(仮想通貨)取引所「フュージョン・デジタル・アセット(Fusion Digital Assets)」が、暗号資産交換業者として英国金融行動監視機構(FCA)から認可を受けたことが12月1日発表された。

「TP ICAP」は、機関投資家向けにホールセール(大口決済)金融市場のブローカー事業を展開し、世界27か国に60以上のオフィスを構えるグローバル金融企業である。

「フュージョン・デジタル・アセット」は機関投資家向けの暗号資産取引所となっており、「TP ICAP」がこれまで培ってきた電子取引プラットフォームとグローバルな顧客基盤を活用して、流動性の高いノンカストディアルな暗号資産取引所の実現を目指すとのこと。

なお同取引所のカストディは、暗号資産の資産管理を専門とするフィデリティ・デジタル・アセット(Fidelity Digital Assets)が引き受けるとのこと。「フュージョン・デジタル・アセット」は、フィデリティが提供する顧客資産の独立管理モデルと決済サービスを活用するとのことだ。

「TP ICAP」のデジタルアセット責任者であるダンカン・トレンホルム(Duncan Trenholme)氏は「私たちの伝統的な顧客層からの需要が高まっているにもかかわらず、これまでデジタル資産のホールセール市場には、顧客が資本を配分するために必要な信頼できるインフラと保証が欠けていました。フュージョン・デジタル・アセットはこのようなニーズに対応するものです」とリリースでコメントしている。

今後「フュージョン・デジタル・アセット」は、相互運用可能なカストディサービスを実現するために数年で複数のカストディアンと提携を進めるとのことだ。

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参考:TP ICAP
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Wiphop-Sathawirawong

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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