フォビがドミニカ国・トロン・DMC Labsと提携
グローバルに暗号資産(仮想通貨)取引所を展開するフォビ(Huobi)が、ドミニカ国とパブリックブロックチェーンのトロン(TRON)、DMC Labsと提携したと11月29日発表した。なおドミニカ国(Commonwealth of Dominica)は、ドミニカ共和国とは別国のカリブ海に位置する人口約7万人の島国だ。
この提携により、ドミニカ国政府認可のもと、ドミニカ国の国家トークンである「ドミニカコイン(DMC)」、およびデジタルID(DID)の発行を目指すという。
「ドミニカコイン」が発行されれば、国家が正式に承認された暗号資産(仮想通貨)の提供は世界初の事例だとしている。
「ドミニカコイン」はトロンのTRC-20基準のトークンとして、フォビのIEOプラットフォーム「フォビプライム(Huobi Prime)」で発行予定だ。
またローンチ後は、P2Pファイル転送プロトコルであるビットトレント(BitTorrent)チェーンプロトコルを介し、イーサリアムおよび大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供のBNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)とのクロスチェーンインタラクションをサポートしていくという。
また合わせて発表されているドミニカ国デジタルIDは、フォビでの本人確認にも活用でき、さらにフォビの既存ユーザーもドミニカ国のデジタルIDを取得できるという。
さらにユーザーはこのデジタルIDを、トロンネットワークに転送し、SBT(ソウルバウンドトークン)を生成ができる予定で、そのSBT所有者はメタバース上のドミニカ国のデジタル市民権を取得できるとのことだ。なおデジタルIDの正式証明書の発行には、別途ユーザーによる住所登録や必要な手数料の支払いが必要だという。
なお「フォビプライム(Huobi Prime)」では、トークン保有者にDMCとドミニカのDIDのエアドロップの実施を予定してるとのこと。
ドミニカ国は今年10月12日、トロン(Tron)を国家指定のブロックチェーンプラットフォームに採用し「ドミニカコイン(DMC)」の開発・発行を進めることを発表していた。
なおフォビは今回の提携を、将来的にweb3.0 とメタバースの主要なプレイヤーを目指す同社にとって、グローバル開発戦略における最初の重要なステップになるとしている。
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参考:フォビ
デザイン:一本寿和
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