ガイアックスが複数自治体連合の「美しい村DAO」をサポート
起業支援のスタートアップスタジオのガイアックスが、鳥取県智頭町および静岡県松崎町が進める「美しい村DAO」のNFT販売プラットフォーム開発やDAO自走のためのコミュニティサポート開始を11月29日発表した。
「美しい村DAO」は、地方創生をDAO(自律分散型組織)で行う内閣府地方創生推進事務局 広域連携SDGsモデル事業の「日本で最も美しい村デジタル村民の夜明け事業」による複数自治体の連合DAOである。同事業は、加盟団体の観光の広報活動などをする「日本で最も美しい村」連合に加盟する鳥取県智頭町および静岡県松崎町の2自治体が取り組んでいる。
なお同事業の概要は『ブロックチェーン技術に裏付けられたスマートコントラクトを構築し、DAO方式で管理する「デジタル村民コミュニティ」を創設する。各町村が持つ様々なコンテンツをNFTとして発行、村民のインセンティブを提供することで、関係人口の増加と地域課題解決・経済循環の基盤とし、過疎地における新たな社会構造を形成する』となっている。
ガイアックスによると、地方創生における課題をDAOで解決したいという行政団体は多く存在するなかで、事例が少なくDAOの組成に踏み切れていない状況があるという。そこで今回ガイアックスらは、複数の自治体が連携しDAOを組成する日本初のプロジェクトを通じることで、地方創生の新たな形の構築を目指すとのことだ。
なおガイアックスは、DAO実装コンサルティングサービスを提供しており、DAOシェアハウス「Roopt DAO」やDAOシェアオフィス「Cryptobase」、NPO法人ドットジェイピーDAO化などの実績を持っている。
「美しい村DAO」の概要
「美しい村DAO」では、デジタル村民証となるNFTや地方の魅力的なコンテンツを体験できる権利を含む環境系NFTが購入できるプラットフォームを作成し、運営していくという。
デジタル村民証はリアル村民と同じように村民向けサービスなどの特典が受けられるとのこと。またこれらのNFTは、「美しい村DAO」に参加している地域や参加者により企画され、DAOの参加者により美しい村の世界観を満たすと認定されたものだけが販売許可される仕組みになっているとのことだ。
そして「美しい村DAO」の2024年までの展望として、各地域が保有する森林、棚田、果実栽培などの自然環境をフィールドとして提供するサービスやコンテンツを優先的に体験できる権利等を発行する環境系NFTを20発行するという。
またデジタル村民登録者数1,000名を目指す他、2町村からスタートする「美しい村DAO」を参画地域数30町村にすることも展望としてあげられている。
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